8月10日に開幕予定だった「夏の甲子園」の中止が5月20日決まった。

岩手県内の球児たちは、夢の舞台への挑戦権を失ったが必死に前を向き、次の一歩を踏み出そうとしている。

日本高等学校野球連盟 八田英二会長

「みなさんが大会出場を目指した球児という栄冠は永遠に輝いている。練習や試合で身に着けた自信と誇りを胸に新たな第一歩を踏み出してほしい」

日本高野連は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、選手や関係者などの安全と健康を守るため、5月20日、中止を決定した。

夏の甲子園大会の中止は、戦後初めてで、春夏連続の中止は史上初。

甲子園常連校の盛大附属では、練習後に関口清治監督から選手たちに中止が伝えられた。

盛岡大附 関口清治監督

「夏の甲子園がないということが決まった。甲子園って県大会で優勝したチームへのご褒美でもある。見返りがなくても一生懸命やることを学んできたのではないかと。(県大会が開催されたら)最後しっかりと優勝して俺らが行くはずだったという誇りを作りたいと思う」

盛岡大附 小林武都主将

「(県大会が開催されたら)最後良い形で終われれば、悔し涙を流すにしろ笑うにしろ、やらせてもらう中で楽しめればなと思う」

2019年、秋の県大会ベスト4で45年ぶりの夏の甲子園出場を目指していた盛岡商業。選手たちは、中止が決まったが県独自の大会の開催を信じて、21日もグラウンドで白球を追いかけていた。

盛岡商業3年 川野知樹主将3年

「秋負けてからこの春、夏に向けて冬の練習などに取り組んできたので、その練習の成果を出せないというのはとても悔しい。(野球が)できる期間は悔いがないように気持ち切らさないで最後まで一丸となって頑張っていきたい」

一方、2年生エースの櫻庭悠空(ゆうく)投手は、先輩たちの悔しさを受け止め、優勝を誓う。

盛岡商業2年 桜庭悠空投手

「自分たちよりも3年生の方が、気持ち的にもモチベーション的にも辛い部分があると思うので、3年生は最後の大会ができなかった分、自分たちが来年は3年生の分もがんばって優勝目指してがんばりたいと思う」

選手たちは悔しさを内に秘めながら野球ができることに感謝して、心ひとつに練習に打ち込んでいた。