米中間選挙の開票が進む中バイデン大統領は日本時間の10日午前、記者会見を開き「予測では、これは赤い波(共和党のシンボルカラーの赤)となるはずだった」「30から50の議席を失うという話だった」と述べ、当初の予測よりも善戦しているとの見方を示した。

民主党は下院では10から20程度の議席減にとどまる見通しで「下院では過去40年間のどの民主党大統領の最初の中間選挙よりも失った議席数が少なかった」と述べた。

さらにバイデン氏は中間選挙について「民主主義にとって良い日だった」とも振り返った。

中間選挙は下院で野党・共和党が過半数を奪還する見通しだが与党・民主党が当初の予想よりも議席を上積みしている。

ABCテレビによると午前6時時点の獲得議席(改選435議席)は、下院は民主党が194で共和党は213で残る28議席。

上院は、民主、共和ともに48議席と拮抗していて残り4つの州の結果が勝敗を決める。

今回の選挙は、バイデン大統領の支持率が低迷する中で、議席の減少を最小限に抑えられるかが焦点の一つ。

上院または下院で過半数を失えば、苦しい政権運営に追い込まれる。