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156人が犠牲となった韓国・梨泰院で起きた群衆事故、SNSで“犯人捜し”が過熱しています。

「犯人だと決めつけられ、魔女狩りに遭っています。とても大変でした。心を痛めました。」

「めざまし8」の独自取材に対し「魔女狩りに遭っている」と、現在の心境を明かしたのは、SNS上で“「押せ!押せ!」と叫び、事故を誘発した人物”だと名指しされた、“ウサギ耳”のヘアバンドをしていた男性です。

男性は当日、確かに友人と梨泰院に行っていたといいます。しかし…

“ウサギ耳”ヘアバンドの男性:
事故当時、そこにいたら、疑われても反論することもできませんが、私は事故が起きた時、そこにはいなかったのです。

事故発生当時、現場にはいなかったにも関わらず、「押せ!」と叫んで事故を誘発した“ウサギ耳の男”としてネット上に晒されてしまったというのです。

“ウサギ耳”ヘアバンドの男性:
私の個人情報が全部知られ、人に会うのが難しくなりました。
外では頭を上げられません。気づかれると思って。
何度も誹謗中傷のコメントがくるので私ではない事を証明しようと思い、周りの人たちに誤解してほしくなかったから(SNSに)投稿しました。

男性はSNSに、事故当時いなかった証拠として「地下鉄の乗車記録」を投稿。
事故の発生時刻は、午後10時15分ごろとされていますが、男性の乗車記録は…

「乗車 梨泰院(イテウォン) 21時55分」
「下車 合井(ハプチョン)  22時17分」

つまり、事故の発生時刻には、梨泰院から離れ地下鉄に乗っていたのです。

“ウサギ耳”ヘアバンドの男性:
梨泰院に着いたのが、午後9時20分ぐらい。出てきたのが、9時50分ぐらい。
梨泰院に人が多過ぎて、遊べないと判断し、場所を変えたのです。

こうした証拠を警察に示し、説明したという男性。

“ウサギ耳”ヘアバンドの男性:
警察署に行って、事故現場にいなかったこと、その時間には梨泰院から離れて違う所にいたことの証拠を明確に提出し、当時の防犯カメラの映像を確認したりして、疑惑を晴らしました。

男性は韓国内で過熱する“魔女狩り”のようなことは、やめてほしいと訴えています。

「1人の押す力だけでは考えにくい」専門家も因果関係を疑問視

群衆事故を研究する大阪工業大学・吉村英祐特任教授は、「押せ」という声と大規模な転倒事故との因果関係を立証するのは難しいといいます。

大阪工業大学 吉村英祐 特任教授:
仮に押したとしても、あれだけの群衆を、1人の押す力だけで群衆雪崩を起こすのは、ちょっと私の頭の中では考えにくいんですね。
むしろつまずいて起きるという方が、自然だと思います

(めざまし8 11月3日放送)