
150人以上が死亡した韓国・梨泰院の群衆事故。3年ぶりに行動制限のないハロウィーンを迎え、事故当日の梨泰院周辺には、10万人を超える人々が集まると想定されていました。

ソウル交通公社によると、29日の夜に梨泰院駅を乗り降りした乗客は、約13万人に達していたといいます。

しかし当日、警備を担当していた警察官はわずか32人。コロナ渦以前より少なく、規制線なども設置されていなかったといいます。

さらに、ソウル市などが、ハロウィーンイベントは主催者のいない“自発的な集まり”との理由で、安全対策を立てていなかったことも明らかになっています。

「めざまし8」は事故前日、梨泰院の現場の近くを訪れていたというタレントのMatt(28)に当時の状況を取材。現場での問題点が浮き彫りになってきました。

Matt:
(事故前日の)28日は割とまぁぎゅうぎゅうだけど、進めるぐらいの感じで

Mattが自身で撮影した映像には、大きな音で音楽が鳴り響き、にぎわう様子が。現場の梨泰院周辺には、事故の前日からすでに、多くの人が詰めかけていたことがわかります。

Mattが訪れたのは、事故現場からは少し離れた場所でした。
ーー警備は少なかったですか?多かったですか?
Matt:
少ないですね。なんか交番みたいな場所があって近くに。そこに何人かいらっしゃったという感じで

前日から、警察官の数は少なかったといいます。

現地メディアも、前日の様子は「数千人が押し寄せて歩きにくかった」「友人と路地に入り30分くらい身動きがとれなかった」というSNSの声を報じ、「事故は防げた」として警察や行政の対応を批判、人災の可能性を指摘しています。
(めざまし8 11月1日放送)