プレスリリース配信元:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン

2035年までに1億1,000万人が児童婚を強いられる可能性があります「国際ガールズ・デー」に際し国際NGOが調査報告書を発表

世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、10月11日の国際ガールズ・デーを前に、報告書『未来のための闘い』を発表しました。本報告書では、2035年までに1億1,000万人の少女が児童婚を強制される恐れがあるとし、今すぐに行動を起こすことを訴えています。



新型コロナウイルス感染症や現在の経済・食糧危機の影響により、2035年までに児童婚の危機に直面する少女の数はさらに1,000万人増加すると予想されています*1*2
教育を受ける機会が乏しい国に住む少女は、教育機会の豊かな国に暮らす少女と比べて児童婚をする可能性が60%高くなっています
様々な機会があまりない国は、機会に恵まれている国と比べて児童婚率が5倍になります*3

ワールド・ビジョンが発表した報告書『Fighting for a Future(未来のための闘い)』では、児童婚を強いられるリスクが最も高い20カ国を含む、40の低・中所得国に暮らす少女たちにどのような機会があるかを追跡しました。教育や経済など、様々な機会が最も少ない国では、少女の52%が児童婚を強いられていると推測しています。



ワールド・ビジョンのアドボカシー・渉外の責任者であるダナ・ブズセアは次のように述べています。
「毎年、約1,200万人の少女が18歳になる前に結婚しており、性的虐待、家庭内暴力、うつ病、教育の中断などのリスクに直面しています。この調査では、40カ国を比較し、少女がコミュニティや社会で持つ機会(経済、教育、政治)や主体性と、児童婚を強いられるリスクとの間に強い相関関係があることを示しています」

ダナは続けます。
「ワールド・ビジョンは、世界にはこの悪循環を断ち切るための知識と資源の両方があると考えています。生まれた場所にかかわらず、すべての少女が児童婚という暴力から保護され、選択することができ、思い描く生活を築くことができ、彼女たちが持っている能力を最大限に発揮できるようになることは可能なのです。必要なのは、悪循環を断ち切るために世界が持っている知識と資源を利用しようという政治的な決断です」

報告書は、たとえ近隣諸国間であっても、著しい格差があることを明らかにしています。ナミビアで生まれた少女の児童婚率は7%ですが、隣国モザンビークで生まれた少女の児童婚率は53%であり、ナミビアに生まれた少女はモザンビークに生まれた少女の1.3倍の機会があります。*4女性は、機会の少ない国では、機会の多い国と比較して、妊娠によって死亡する可能性が8倍高い傾向にあります。

「何百万人もの少女たちが毎年児童婚を強いられていていい理由はありません。そして、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによるロックダウンの影響で状況は悪化の一途をたどっています。今回の調査で、パンデミックによる経済への影響と昨今の経済状況の悪化により、2035年までにさらに1,000万人の少女が児童婚を強いられかねないと示しています」とダナは述べます。

『未来のための闘い』は、政府とドナーに対し、少女のエンパワーメント、教育機会の確保、包括的な経済発展の優先など、少女たちが機会を得るためのあらゆる側面に取り組むよう求めています。この報告書では、教育が少女たちにとって唯一にして最大の機会であり、児童婚リスクの低下を示す指標であることが分かりました。教育を受ける機会が最も低い国に住む子どもは、教育を受ける機会が最も高い国に住む子どもと比較して、児童婚に陥る可能性が60%高くなっています。

ワールド・ビジョン総裁/最高責任者のアンドリュー・モーリーは次のように述べています。「児童婚は、少女たちが神さまから与えられた可能性を一瞬にして奪い、彼女たちを胸が張り裂けるような虐待と暴力の生活に追い込むものです。ワールド・ビジョンのスタッフは世界中で、課題の最前線で活動していて、子どもたちを力づけ、保護し、子どもたちの権利を教え、子どもたちが学校に通えるように働きかけています。子どもたち自身がコミュニティに働きかけて、コミュニティ全体で変革に成功している姿を、私は自分自身で見てきました」

アンドリューは続けます。「しかし、これらの暴力の多くは見えないところで続いていて、この不正義に対処するためにはさらなる支援が求められています。私たちは、世界中のすべての少女たちに、暴力を受けずに子ども時代を楽しみ、教育を受け、世界のどこで生まれても優れた才能を発揮できる平等な機会を保証する義務があるのです」

*1:COVID-19: A threat to progress against child marriage/ UNICEF: https://data.unicef.org/resources/covid-19-a-threat-to-progress-against-child-marriage/
*2:COVID-19 and Child Marriage: How COVID-19’s impact on hunger and education is forcing children into marriage/ World Vision:https://www.wvi.org/publications/report/hunger-crisis/covid-19-and-child-marriage
*3:今回の調査対象の40カ国のうち、児童婚の比率が最も高い20カ国と、その他の国20カ国を分析したところ、機会が少ない国では少女の52%が、機会に恵まれている国では10%が児童婚をしています。
*4:ナミビアは児童婚率を7%に抑えることができており 、機会指数は0.71と高い数値でした (報告書P.7)。


<ワールド・ビジョンとは>
キリスト教精神に基づき、貧困、紛争、災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で活動しています。
詳しくははこちら: https://www.worldvision.jp

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