9月22日、東京外国為替市場の円相場は一時、約24年ぶりに1ドル=145円台に急落しました。

加速する円安について気になるデータがあります。民間の調査会社が、円安による業績への影響を岡山県内の企業に尋ねたところ、6割を超える企業が「マイナスの影響がある」と答えました。

しかし、岡山県内で円安を危機ではなく、チャンスと捉えている中小企業があります。一体、何が起きているのでしょうか。

1ドル=145円台。円相場は22日、一時、1998年8月以来、約24年ぶりの急落となりました。

瀬戸内市などに工場を構える岡山市の御津電子。プラスチック部品の製造を手掛ける中小企業です。

新型コロナの感染拡大やウクライナ情勢、そして急激に進む円安。これらの要因から、電気代が約2倍に上昇。また、材料費も1.5倍ほど跳ね上がりました。

この工場の利益率は、2021年と比べて3分の1になるなど、深刻な状況です。

(御津電子 人見雄一代表取締役)
「これが1キロあたり1.5倍に上がっている。つらい。売り上げの4分の1が材料費。1.5倍に上がられたら、たまったもんじゃない」

人見代表取締役は、こう話した上で、円安の加速をチャンスと捉えていると言います。

(御津電子 人見雄一代表取締役)
「日本人が作る品質はすごいレベル。世界に誇れる。ずっとチャンスだと思っていて、円安っていう流れが来た。既存の顧客を大切にしながらも、チャンスがあれば、アメリカのサプライチェーンに 食い込んでいきたい」

人見代表取締役によると、米中貿易摩擦による米中の対立により、アメリカは経済的にも中国と距離を置き始めています。そんな中、円安が進んだことで、アメリカの多くの企業が日本の企業に興味を示していると言います。

アメリカなどの企業に目を向け、御津電子では、HPの英文での記載を充実させていて、実際にアメリカの企業から問い合わせがあり、取り引きにつながったケースもあったということです。

(御津電子 人見雄一代表取締役)
「正直、工場の収支を見ていると、テンションは下がっていくが、米中の貿易摩擦が、今後、より発達して、日本は絶対注目されていくから、円安は後押ししてくれるだけであって、すごくチャンスが広がると思う」

急激な円安の中、企業はビジネスチャンスを見出し、この難局を乗り越えようとしています。