Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)が、複雑に絡み合った「VUCA」(ブーカ)の時代。予測が難しく変動的な時代においては、過去の常識や成功に基づいた方策は通用しなくなってきています。企業が成長を続けるためには、「個」である社員の成長・育成につながる機会が欠かせません。今回は、個人と組織の成長を叶える、ファンケル流の取り組みを特集します。


「ひとつの事業は永遠ではない」新規事業への挑戦を通じた人材育成

1980 年の創業時から、お客さまの“ 不” の解消に尽くしてきたファンケル。1982 年に、世界初の無添加化粧品を発売し、1994 年にサプリメント市場に参入しました。1999 年には、発芽米、肌着事業を、2000 年には青汁事業をスタートするなど、次々と新たな事業を展開してきました。しかし、2000年から2022年は、既存の主要事業に匹敵するような新規事業は生まれておらず、空白の期間が続きました。

コロナ禍で市場環境も厳しさを増す中、企業として成長を続けるには将来を見据えた新たな取り組みが必要です。「あらゆる物事が目まぐるしく変化する時代。こうした環境下で変化に鈍感なまま安穏と同じことを続けていたら、確実に終わりがやってきます。創業者・池森賢二の言葉を借りれば、『ひとつの事業は永遠ではない』のです。現状維持とは、すなわち後退であるというのは、多くの企業の事例を見ても明白です」と、代表取締役 専務執行役員 新規事業本部長 山口友近(以下、山口)。「とは言え、いきなり『新規事業を生み出そう』と言われても難しく考えてしまいますよね。そこで、凝り固まった頭や筋肉をほぐすための新たな試みとして、気軽にチャレンジできる『部門横断型 アイディアコンテスト』を実施することにしました。既存の領域に限定せず、一人ひとりが『ワクワクすること』を提案してみようと呼びかけたところ、予想以上に多くの応募がありました。応募にあたっては、部門横断のチームであること、というルールを設けました。それは、普段接する機会の少ない従業員同士で意見交換をし、そこから新たな気付きや学びを得てほしいという想いからです。新しい領域へのチャレンジを応援し、社員の成長につながる機会となっています」

部門横断型 アイディアコンテストとは

初めての試みとなった『部門横断型 アイディアコンテスト』には、化粧品や健康食品など既存の領域にとらわれない、幅広い新事業・サービス・製品のアイデアが合計32 件集まりました。

まずは全従業員による各アイデアへの社内投票と、予選会を実施。その中から選ばれた8 チームによる最終審査では、ワクワク度、お客様の「不」の理解度、メンバーと協力した提案となっているか、の三軸を基準に審査を行います。

この取り組みに期待することについて山口は、「新規事業を生まれるきっかけとなるのはもちろんのこと、目の前にある仕事やその先にいるお客様だけでなく、もっと目線を高く、視野を広くして世の中を見るきっかけになればと考えています」と話します。

新規事業提案から生まれた新商品

「日本一高いペットフード」とは


社員の提案から、新規事業の種が生まれたケースもあります。「きっかけは、愛犬が食物アレルギーに悩まされたことでした。アレルギーの症状はさまざまですが、日常生活に困難が生じるほど重篤な場合があることを知り、この問題を解決したいと考えました」と総合研究所ペットフード開発室の舩山尚子(以下、舩山)は話します。

2020 年9 月に部署が発足し、ペットフードの事業化検討を進めるにあたって、社内外の調整など困難も多い中、舩山には譲れないこだわりがあります。

「調べていくうちに、既存のドックフードは、人間の都合が優先されて開発されているケースが多いことに気付きました。我が子のために最高のフードを作ろうと思い、犬にとって本当に良い食事とは何か?を徹底的に追求してきました。質の高いフードを作ることだけを考え、製造コストを妥協せずにドッグフードを完成させました。結果、日本一高いドッグフードになりそうですが、すべての愛犬が健康でいられるようにという想いを込めた、こだわりのドッグフードになる予定です」(舩山)一般的なドックフードと異なる点については、「一般的なドッグフードは、人用に使えなくなった原材料を使用している場合が多く、また価格や流通の面から、酸化防止剤を多量に使用した製品も多いです。2022 年度中に、良質なタンパク質やビタミンが豊富なドッグフードの発売を目指しています。ペットフード事業にぜひご期待ください」と船山は話します。今回、自身の新規事業提案から形になりつつあるペットフード事業。「新しいことに挑戦する楽しさや、課題解決力が高まったことを実感しています。また、部門を越えた連携などで新しいコミュニケーションが活性化していることも大きな成果です。ファンケルが築いてきた『信頼』を生かし、自分が届けたいプロダクトを多くのお客さまに届けることができるという期待感もあります」(舩山)





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