行動制限のなかった夏、コロナ禍でのストレス発散の仕方にも変化がみられた。

明治安田生命保険が発表した「健康」に関するアンケート調査(調査期間:2022年7月8日~19日 調査対象:20代~70代までの男女5640人)によると、コロナ禍で「ストレスを感じている人」は3人に2人(64.0%)と引き続き高い割合を占める一方で、「ストレス発散のためにしたいこと」では、2021年に上位だった「国内旅行」(2021年63.7%→2022年14.3%)や「外食」(2021年51.2%→13.0%)が順位を下げ、「ショッピング」(30.2%)が最も多くなった。

「国内旅行」や「外食」は、すでに一定程度の人が実施していることや、今年の夏は行動制限がなかったことなどが影響しているとみられる。

また、「飲み会」と答えた人が(2021年14.6%→3.2%)大幅に減った一方で、2021年には選択肢になかった「自宅での飲酒」(20.2%)が3位に入った。

コロナ禍が長期化するなかで、外での「飲み会」から「家飲み」へのシフトが進んでいることが伺える。

コロナ禍で「ストレスを感じている」と答えた子どもをもつ女性、つまり母親は7割以上にのぼり、ストレスの原因としては、6割近く(57.2%)の母親が「外出が制限されるから」と回答している。

明治安田総合研究所のフェローチーフエコノミスト・小玉祐一氏は、「今後、母親の『ストレス発散消費』が日本経済の回復をけん引するというのが理想的だが、足元では急速な物価高が、家計への強い逆風になっていて、個人消費の急回復はなかなか難しいと考えざるをえない」と分析している。