SNSに、誹謗中傷の書き込みや、犯行予告を繰り返したとされる愛知県の油利潤一被告(23)が起訴された。まるで無法者のような、その”行い”を振り返りたい。

池袋暴走事故の遺族を中傷 動機は「炎上商法」

「やっぱ炎上商法ですかね」。油利潤一被告(23)は、SNSに、ある”中傷”書き込みをした理由について、事も無げにこう答えた。今年6月、FNNの取材に応じる油利被告は、”金髪”姿が印象的だった。

この時、油利被告が、誹謗中傷のターゲットにしたのが、2019年、東京・池袋で起きた暴走事故で、妻と娘を亡くした松永拓也さんだ。松永さんは、事故後、交通事故撲滅などの活動に取り込んでいる。

FNNの取材に応じる油利潤一被告(今年6月)。金髪姿が印象的だった。
FNNの取材に応じる油利潤一被告(今年6月)。金髪姿が印象的だった。
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油利被告は、今年3月、その松永さんのSNSに「金や反響目当て」などのコメントを書き込んだとされる。捜査に乗り出した警視庁は、油利被告の犯行を特定し、「厳重処分」の意見をつけて、書類送検した。

東京地検も、今年6月、侮辱罪で、油利被告を在宅起訴した。侮辱罪を適用して、正式な裁判を求めるのは、異例とも言える。冒頭の「炎上商法」発言は、在宅起訴された後、取材に答えたものだ。ところが、その舌の根も乾かぬうちに、油利被告は、再び”やらかした”のだった。

死刑執行後「秋葉原でどーなるか」と投稿

油利被告は、今月8日、自身のツイッターに「警察の無力さの報復のために、新宿か秋葉原でどーなるか 覚えておけ」などと、秋葉原通り魔事件を想起させるような投稿をしたというのだ。この書き込みを受けて、警視庁は、秋葉原の歩行者天国を、一時、停止する手続きを取ったという。

犯行予行事件で愛知県から都内に連行される油利被告。”黒髪”姿に変身していた(今月13日 JR東京駅)
犯行予行事件で愛知県から都内に連行される油利被告。”黒髪”姿に変身していた(今月13日 JR東京駅)

事件を起こした加藤智大元死刑囚は、先月、死刑が執行されたばかりだ。さすがの警視庁も、この投稿は看過できなかったのだろう。今月13日、強制捜査に乗り出し、威力業務妨害の疑いで逮捕。油利被告は、24日に起訴されたのだった。

新幹線に乗って、愛知県から都内に連行された油利被告は、金髪から、黒髪に”変身”していた。しかし、再び書き込みをした理由は、相変わらず、呆れたものだった。事実関係を認めているものの、”犯行予告”の動機について、「バズりたかった」と供述しているというのだ。

油利被告が書き込んだ「犯行予告」
油利被告が書き込んだ「犯行予告」

「世間が騒ぐ」「ツイッターはやめない」

また調べに対して、油利被告は、「新宿か秋葉原でバーベキューか花火をやろうと思っていた。それをやれば、たくさん人が来たり警察が止めに来たりして大騒ぎになり、ツイッターにアップしたら世間が騒ぐだろうと思った」とも述べているとのこと。

さらには、「秋葉原通り魔事件の死刑執行のニュースを聞いて、秋葉原でやればバズるだろうと思った」と話していて、実際に油利被告は『バズり企画』として、秋葉原でのバーベキューを計画していたそうだ。

そして、肝心の今後については、「これからもツイッターをやめるつもりはない」と話しているという。ネット誹謗中傷が社会問題化し、厳罰化されたばかりだ。この先、開かれる裁判で、司法の”鉄槌”が下されるに違いない。

油利被告は、加藤智大元死刑囚の刑執行のニュースをしり、犯行予告を思いついたという。
油利被告は、加藤智大元死刑囚の刑執行のニュースをしり、犯行予告を思いついたという。