6日ソフトバンクの携帯電話サービスで障害が発生
6日、ソフトバンクの携帯電話サービスで全国的な大規模通信障害が発生した。
ソフトバンクによると、ソフトバンクとYモバイルの携帯電話サービスで、午後1時39分ごろから通話やデータ通信ができないなどの通信障害が起きた。
全国に複数あるLTEの通信設備に不具合があったことが原因で、影響範囲は北海道や東京、大阪、福岡など全国に及び、発生直後から利用者の「つながらない」といった声が相次いだ。
SNSに投稿された「公衆電話にできた行列」写真
通信障害については、午後6時以降に順次復旧するとの見通しを同社が発表したが、携帯電話が使用できない状況で、SNSに投稿されたある写真に注目が集まった。
公衆電話に行列ができている様子を撮影した写真だ。


写真はそれぞれ、愛知県のJR東海道線・大府駅と神奈川県のJR京浜東北線・東神奈川駅で6日夕方に撮影されたもの。
写真からは限られた台数の公衆電話に複数の人が並んでいる様子が分かる。
東神奈川駅で写真を撮影した人に話を聞くと、
「普段この公衆電話を使用している人を見たことがない」
という。
並んでいる人は“ソフトバンクとみられる携帯電話”をもっていたそうで、おそらく自分の携帯電話が使用できずに駅の公衆電話を使用したと思われる。
Yahoo!キーワードでも「公衆電話」が上位にランクイン
先日発表されたポケットベルサービス終了のニュースでも、「昔はポケベルにメッセージを送る人たちで公衆電話に行列ができていたんだよ」という中高年の人の“昔話”が出てくるなど、話題に上がった公衆電話。
「Yahoo!のリアルタイム検索で話題のキーワード」では、午後9時過ぎには「公衆電話」が3位にランクインしていた。
そこでひとつの疑問が出てくる。
今、公衆電話はいったいどのくらいの台数あるのだろうか。
公衆電話の設置台数は毎年減少

総務省が公開している「平成30年版情報通信白書」に公衆電話についての項目がある。
同書をみると、公衆電話の数は2005年からみても一貫して減少している。
2017年度末におけるNTT東西の公衆電話施設数は15.8万台(前年度比2.2%減)。
背景にあるのはもちろん携帯電話の急速な普及。
日常では公衆電話を使用する機会が激減していることで公衆電話を必要とすることがほとんどなくなった。
いざというときに・・・
それでも、震災や豪雨などによる大規模停電発生時には、テレビのニュースなどで公衆電話を使用する場面をみかけることがある。
今回の通信障害で、自分の携帯電話が使えなくなった人の中には、“公衆電話があることの重要性”を再認識できた人も少なくないのかもしれない。
有事の際には通信インフラのひとつとして有益な手段となる「公衆電話」。
NTT東日本とNTT西日本がそれぞれ運営する「公衆電話 設置場所」というWEBサイトがあった。
「備えあれば憂いなし」
公衆電話が“どこにあるか分からない”人は、念のために調べておくことも“備え”なのだと思う。