JR東日本が女性係員に講習会実施

忘年会シーズンの12月6日、JR東日本が女性係員への暴力行為の防止講習会を実施した。

今回で3回目の講習会には警視庁職員が講師となり、さすまたなどを使い、自身の身を守る方法が指導された。

昨今、駅利用者の暴力行為は女性係員もターゲットになっているという。

JR東日本が開催した、女性係員への暴力行為の防止講習会
JR東日本が開催した、女性係員への暴力行為の防止講習会
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多くは酔客 毎年300件程度も発生

JR東日本の管内では、毎年100件程度の「暴力行為」が発生。うち75%が酔客だ。
また、日本民営鉄道協会によると大手民鉄16社の統計でも毎年200件程度発生。

JR東日本の事案とあわせると毎年300件程度も暴力行為が発生している。

発生時間は、午後10時から終電の時間帯が多い。
酔客が増える忘年会・新年会の季節は、駅係員は身を引き締めているという。

身勝手な理由で・・・具体的事例が明らかに

酔客とのトラブルが増えるシーズンに警戒(12月6日)
酔客とのトラブルが増えるシーズンに警戒(12月6日)

では暴力行為はどういったものがあるのか?JR東日本管内で起きた事例を記す。

<事例1>
場所:改札  年齢:20歳代

輸送障害が発生して利用者が遅延の影響によるスポーツジムのキャンセル料を請求。
支払いできない旨をJR側が説明したところ、つり銭トレイを弾き飛ばし、それが係員の腹部に当たる。

<事例2>
場所:ホーム  年齢:30歳代

利用者が落とした靴を拾得するため、係員が捜索を行なっていたが、利用者が線路を覗き込み、靴のある場所を申告しながら、係員の頭部を叩いた。

<事例3>
場所:ホーム  年齢:20歳代  

ホームに急病の利用者がいるとの連絡があったため係員が現場に向かい、ホーム上のベンチに案内したところ、利用者が目を覚ますと、いきなり係員の右頬を殴打した。

女性駅員がターゲットになる事も(12月6日)
女性駅員がターゲットになる事も(12月6日)

<事例4>
場所:駅構内  年齢:20歳代  

駅構内で寝ている利用者に声をかけたところ、突然起き上がり、「起こし方が気に入らない」と言いながら、係員が追いかけられる。
係員は首元を掴まれ、壁に打ちつけられて、傷を負った。

どれもこれも、身勝手な理由での暴力行為だ。
JR東日本では暴力行為に対処するために、今年度末までに駅の改札口に防刃ベスト・催涙スプレー・さすまたを配備する。

利用者が時間通りに電車に乗るためにも、駅の安全を守る係員が安心して業務を遂行できるためにも、暴力行為は許されない。
そして、お酒の飲みすぎにも要注意だ。

(執筆:フジテレビ社会部国交省担当 相澤航太)