知人宅に隠されていた現金6600万円などを盗み出した疑いで、35歳の女が逮捕された。女は、住人になりすまして、鍵業者に依頼し、部屋のカギを開けさせていたという。

移送される”長い金髪”の女

カメラのフラッシュに照らされて光る、長い金色の髪。岸田照子容疑者(35)は、捜査車両の後部座席の真ん中に座っていた。手錠に腰縄、両脇には捜査員の姿があった。岸田容疑者は、居並ぶカメラの前で、一度も顔をあげることなく、警視庁四谷署から女性用の留置施設に移送されていった。

移送される岸田照子容疑者(35)(10日午後 四谷署)
移送される岸田照子容疑者(35)(10日午後 四谷署)
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岸田容疑者が関わったとされる事件は、6月5日に起きていた。午後11時半ごろ、飲食店経営の41歳の男性が、新宿区四谷の自宅マンションに帰宅したところ、玄関のドアが開いていたという。

室内を確認すると、”荒らされた”跡があり、男性は、すぐに110番通報したとのこと。最寄りの四谷署は、窃盗事件として捜査に着手。捜査員は、真っ先に、マンションの防犯カメラの映像を調べたという。

防犯カメラには”不審な女”と”鍵業者”

すると、不審な女と、”業者風”の男が映っているのが確認された。この”業者風”の男が、鍵業者だと分かるのに、そう時間はかからなかった。四谷署が、鍵業者から事情を聴いたところ、ある女から、鍵を開けるように依頼されたことが明らかになった。

四谷署が、現場の防犯カメラを調べたところ、不審な女と鍵業者の姿が映っていたという。
四谷署が、現場の防犯カメラを調べたところ、不審な女と鍵業者の姿が映っていたという。

「この女が誰なのか?」が捜査の焦点となるが、女の身元は、すぐに割れたという。なぜなら、鍵業者に依頼する際、女が身分証として、パスポートを提示。その内容を、業者が記録として残していたのだ。その女こそが、冒頭の”長い金髪の女”・岸田容疑者だった。

ところが、岸田容疑者は、すでに”別件”で逮捕されていたのだ。今年5月、品川区でも、鍵のかかっていない病院に侵入。そこから現金21万円を盗んだものとみられている。四谷署は、裏付け捜査を進めた上で、今月10日、すでに”品川”事件で起訴されていた岸田容疑者の逮捕に踏み切った。

隠されていた現金6600万円まで・・・

逮捕容疑は、窃盗。6月5日午後9時45分ごろ~午後10時25分にかけて、被害者の男性宅から、現金およそ6600万円の他に、高級腕時計やブランド品など28点=およそ208万3000円相当を盗んだとされる。

岸田容疑者は、クローゼットの中に隠されていた現金6600万円を探し出し、盗んでいたという。
岸田容疑者は、クローゼットの中に隠されていた現金6600万円を探し出し、盗んでいたという。

現金6600万円は、クローゼットの中に隠されていたものを、岸田容疑者が探し出して、持ち去ったという。なぜ、岸田容疑者が、そんな大金の在処を知っていたのか…。四谷署が、渋谷区の岸田容疑者宅を家宅捜索したところ、一部の盗品が見つかったとのこと。

岸田容疑者は、男性が経営する飲食店の客で、2人の間に面識はあった。現場は、オートロック式のマンションだったが、他の住人がエントランスから中に入る際、一緒に室内に侵入していたそうだ。

住人になりすまして、鍵業者に依頼し、カギを開けさせて、空き巣に及ぶとは。何とも”大胆な”犯行だ。岸田容疑者は、不動産賃貸業を営んでいるが、現場のマンションとは関係はないそうだ。調べに対して容疑者は「四谷の男性の家に行ったことはあるが、何かを取りに行ったことはありません」と容疑を否認している。