総額100億円の利用者還元キャンペーンを展開し一気に利用者を増やしたスマートフォン決済サービスの「PayPay(ペイペイ)」。

還元額の上限100億円分に達するか、来年3月末になるまで続けるとしていたものの、わずか10日間で100億円に達して終了するなど、いま注目を集めている。

「PayPay」は店舗に掲示されたQRコードを自分のスマートフォンで読み取ることで、簡単に支払いを済ますことができるQRコード決済のサービスだ。

そんな始まったばかりのサービスで、身に覚えのないクレジットカード利用があったとの報告がSNSなどで相次いだ。

PayPay社でも状況を把握しており、同社の公式SNSやサイトで“よくある質問”として「クレジットカードに利用した覚えのないPayPayからの請求がきた」場合の注意喚起を行っている。



「PayPayではお客様の情報を適切な方法で管理しており、安全にサービスをご利用いただけます。」としているが、一体何が起きているのか? 同社の広報担当者に聞いた。

「身に覚えのないの請求がきた」との問い合わせは数十件

――「身に覚えのないの請求がきた」という問い合わせは、いつ頃から増えた?

11~12日頃からコールセンターにお問い合わせをいただくようになりました。電話では十数件、メールも合わせると数十件のお問い合わせをいただいております。

――問題の背景の一つとして、PayPayの「クレジットカードの追加」の方法に問題があるとの指摘がある。あるネットユーザーはクレジットカードの「セキュリティコード」を何度間違えてもロックされなかったと報告しているが?
 
17 日まで入力回数に上限がなかったのは事実です。ただ現在(18日午前9時)は、アプリをアップデートしており、対処(回数制限を設ける)しております。

「PayPay」アカウントが乗っ取られたということはない

――3万円以上の高額支払いの際には、利用店舗にて本人確認できる書類の提示を必要としている。しかし、この確認が店舗側で徹底されていないという指摘もあるが?

加盟店さまには、3万円以上の決済時に本人確認を徹底していただくようお願いしております。 日頃から店舗用ツールで連絡しておりますが、準備ができ次第再度周知を行います。


――今回とは別に、PayPayのレシートに記載があるものの本人が利用した覚えがない、「PayPay」アカウントが乗っ取られたというような事案はあった?

 ございません。

――不正利用が判明した場合、どのような対策を取っている?

クレジットカードに限らず、不正対策については日々対策を検討、実施しております。 性質上、どのような制限をかけているか、また今後は制限をかけていくかはコメントを控えさせていただきます。


――不正利用されている可能性の一つとして、PayPay社からクレジットカード情報等が漏れた可能性は?

PayPayからの情報流出ではございません。他の方法で悪意ある第三者が入手したクレジットカード情報が登録され利用されたことが原因と考えられます。

――いまユーザーとして、不正利用されないためにできる対策は?

当社ではクレジットカードに限らず、不正対策については日々対策を検討、実施しております。 一般的な回答になりますが、クレジットカードの明細をご確認いただき、ご不明な点がありましたらクレジットカード会社にお問い合わせをお願いいたします。  

今回の取材で、指摘されていたクレジットカードの「セキュリティコード」の回数制限を設けるなど、不正利用について対処していることが分かった。
総額100億円の利用者還元キャンペーンが話題になり、スマホ決済を始めた人も多いと思うが、ユーザーである自分たちも、「不明な点があったらすぐ問い合わせる」などの自衛手段を取ることも重要なようだ。