法務省は、トルコ国籍のクルド人男性について、日本で初めて難民として認定し、さきほど、本人に通達した。

関係者によると、難民認定を受けたのは、2014年に来日した30代のトルコ国籍のクルド人男性で、さきほど、東京・港区の東京出入国在留管理局本局で、本人に通達されたという。

トルコでは、政府が、クルド人の分離独立運動を取り締まっていて、この男性は、帰国すれば迫害の恐れがあるとして、複数回、難民申請をしていた。しかし、難民として認定されなかっため、処分の取り消しなどを求めて国を提訴していた。

一審の札幌地裁は、人種、国籍、政治的意見などを理由に迫害を受ける恐れがあるどうかについて、「客観的事情が存在するとは認められない」として、男性の訴えを退けた。

これに対して二審の札幌高裁は、今年5月、男性が、2010年ごろトルコ軍の隊員などから「棒で殴られたり、たばこを押しつけられたりするといった暴力を加えられるなど、実際に生命の危険を感じた経験を有している」と認定。

その上で、「帰国した場合、身柄を拘束されて暴力を受け、生命の危険が生じる可能性がある」として、処分を取り消す判決を言い渡した。その後、国は上告せず、この判決が確定していた。トルコ国籍のクルド人が難民認定を受けるのは、日本では初めて。

トルコ国籍のクルド人は、日本国内に2000人以上滞在しているとされていて、今後の難民認定に影響する可能性がある。