感染の急拡大は書き入れ時の宿泊業界を直撃しています。美作三湯の1つ、美作市の湯郷温泉の旅館でも、宿泊のキャンセルが相次いでいます。

4人家族がゆったり過ごせる10畳の客室。行動制限のないこの夏休みも、稼働するのは3日に1回です。

(ゆのごう美春閣 永山久徳社長)
「夏休みだったら、いつもは家族連れに毎日使ってもらえるような広めの部屋だが…」

美作市のゆのごう美春閣。湯郷温泉で最も広い大浴場が売りの旅館です。創業20周年を迎えた2022年、ゴールデンウィークや7月の3連休は2021年を上回る集客でしたが、県内で1日の感染者が2000人を超え始めた先週から様相が一変しました。

(ゆのごう美春閣 永山久徳社長)
「予約をキープしてキャンセルするか 悩んでいた人もここに来てやっぱりキャンセルという 人が徐々に増えてきた。本来夏休みなら金曜日など、多い日でほぼいっぱいだが、2~3割しか入っていない。正直この8月はかなり厳しい」

キャンセルの連絡はこれまでに数十件に上り、先は見通せない状況。特に、第7波では子供の感染者が多いため家族連れの動きに大きく影響しているといいます。

さらに、ウクライナ情勢などで電気代や燃料費も大幅に上がり、経営は圧迫される一方です。

(ゆのごう美春閣 永山久徳社長)
「やっと数年ぶりに、少しでも売上が立てられる夏になると思い、準備もしてきた。今からでも夏の予定を立てたい人がいれば、県民割もあるうちに旅行してほしい」

書き入れ時を直撃した感染の急拡大。宿泊業界にとっては2021年も再び、試練の夏となっています。