東京都は、きょう午後4時すぎから、新型コロナウイルス対策を話し合う専門家会議を行い、7月19日~25日に行われた、変異株PCR検査(スクリーニング検査)の結果が報告された。

それによると、これまで、感染の主流だったオミクロン株「BA.2」疑いが、全体の6.1%だったのに対して、より感染力が強い「BA.5」疑いが、全体の92.8%を占めたという。会議では「流行の主体が『BA.2』から『BA.5』に置き換わった」との分析結果が示された。「BA.5」への置き換わりが断定されたのは、今回が初めて。

現在の爆発的な感染拡大の主な要因としては、感染力の強い「BA.5」の流行が指摘されている。このため政府は、先月29日、自治体に対する支援策として「BA.5対策強化宣言」を新設した。

東京都モニタリング会議で、「BA.5」への置き換わりが報告された(午後4時すぎ 都庁)
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また、会議では、さらに感染力が強いとされるオミクロン株の亜種「BA.2.75」、俗称「ケンタウロス」の感染例が、都内で新たに5人確認されたことも報告された。このうち2人は家族で、5人全員が軽症とのこと。これで、都内でのケンタウロス感染例は合わせて10人にのぼった(疑い例を含む)。

小池知事は、会議議の記者会見で、「ケンタウロス」への感染を、1日で確認できる独自の検査方法を開発したことを明らかにした。その上で「都内での発生状況を把握し、監視体制を強化する」と強調した。

東京iCDC専門家ボード・賀来座長によると、「ケンタウロス」は、「BA.5」よりも、1割程度、感染力が強いとの研究結果があるという。賀来座長は、都内で、「ケンタウロス」の感染者数の割合が、どれぐらい”伸びる”のかを、「注意深く見ていきたい」と述べた。

一方、感染状況については、引き続き「これまでに経験したことのない爆発的な感染状況が続いている」との見方が示された。新規感染者数の7日間平均は、前回が2万9868人だったのに対して、きのう時点では3万2921人と、およそ1割増えた。7月28日には、1日の新規感染者数としては、過去最多の4万37人を記録した。

小池知事によると、ケンタウロスの判別が1日で可能となる検査方法を開発したという。
モニタリング会議後、記者会見に臨む東京iCDC専門家ボード・賀来座長(午後5時ごろ 都庁)
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