埼玉・東松山市で、車4台が絡む多重事故が発生。当事者のドライバーの男は、現場を立ち去ったものの、すぐに身柄を確保された。この男、無免許運転だったのだ。

パトカーに従うフリをして”逃走”

7月31日午前9時半ごろ、自称・アルバイトの武藤啓志容疑者(26)は、東松山市で車を運転中、パトカーに停止を求められたという。詳細は不明だが、何らかの交通違反が見つかったとのこと。ところが、武藤容疑者は、パトカーに従うそぶりを見せて、そのまま逃走したのだ。

送検される武藤啓志容疑者(26)(2日午前 東松山署)
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車には、20代の男性も同乗していた。スピードをあげて逃げる武藤容疑者。パトカーは、無理な追跡はしなかったものの、なんと、武藤容疑者の車が、現場から600メートルほど離れた交差点で事故を起こしたのだ。

左折しようとして、大回りをしてしまい、そのまま対向車と正面衝突。そのはずみで、相手の車の後続車と、隣を走っていた車も巻き込まれたという。合わせて4台が絡む多重事故となった。武藤容疑者が運転していた車は、前の部分が大破した。

大破した車を放置し”逃走”

その後、武藤容疑者は、同乗者の男性とともに、車を放置したまま、逃走。ぶつけられた車に乗っていた78歳の男性は、胸の骨を折るなどの重傷を負ったが、命に別状はなかった。その男性が『交通事故後に運転手と同乗者が逃走した』と110番通報したのだった。

武藤容疑者が乗った車が対向車と正面衝突した現場(埼玉・東松山市)

走って逃げた武藤容疑者らが、警察の”捜索網”に引っかかるのに、そう時間はかからなかった。近くの公園にいるところを見つかり、職務質問を受け、そのまま、埼玉県警東松山警察署に任意同行された。

武藤容疑者は、呼気検査、尿鑑定を受けたが、アルコールや薬物成分は検出されず。ただ、違反の累積により、免許が取り消されていたことが判明。そう、無免許運転だったのだ。東松山署は、無免許で人身事故を起こした「無免許過失運転致傷」の疑いで、武藤容疑者を逮捕した。

同乗者も「無免許」を知っていた?

また、事故を起こしてケガ人がいるのに、そのまま立ち去っていたため、逮捕容疑には「ひき逃げ(道交法違反)」も加えられた。調べに対して武藤容疑者は、「無免許で事故を起こし、現場から立ち去りました」と容疑を認めている。

武藤容疑者が乗っていた車は、他人名義のものだった。同乗者の男性も、武藤容疑者に車を貸した人物も、”無免許”と知っていたならば、道交法に抵触する可能性がある。東松山署は、この2人についても、今後、事情を聴く方針だ。

武藤容疑者は「無免許で事故を起こし、現場から立ち去りました」と容疑を認めている。
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