日本の産業界でDX(デジタル・トランスフォーメーション)の必要性が議論されて久しい中、製薬業界でもデジタル化への注目度が高まっています。革新的な医薬品の継続的な創出を目指し、グローバル規模で研究開発と製造を行うタケダでは、「データ&デジタル」を企業としての存在意義(パーパス)を果たすために活用を推進する重点領域として位置づけています。


現在タケダでは、創薬から医薬品の製造、提供、および製品ライフサイクルの管理に至るまで、製薬のバリューチェーンのあらゆる段階でデータ&デジタルの活用を加速しています。これに伴いタケダで働くデータサイエンティストの活躍の場も拡大を続けています。


データサイエンティストの役割

ここ数年でよく耳にするようになった職種「データサイエンティスト」。データを取り扱う数字と分析のプロ、という漠然としたイメージが浮かびますが、一般社団法人データサイエンティスト協会のウェブサイトでは、「収集・蓄積が可能なデータの種類と量が急激に増大するなかで、これらの膨大なデータ(ビッグデータ)から、ビジネスに活用する知見を引き出す中核人材」と説明されています。


データサイエンティストに求められるのは数字を扱うための数学的な素養に加えて、統計学の知識、分析力、ITスキル、分析結果をビジネスの現場に適用し、他職種の仲間とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていく力など、幅広い領域に及びます。タケダには、製薬をはじめ他の製造業や宇宙開発分野、コンサルティングなど、様々な業界でデータを扱い課題を解決してきたプロが集い、日々挑戦を続けています。



医薬品製造現場のDXとは!? 現場に入り込むタケダのデータサイエンスチーム


武田薬品工業株式会社 GMSジャパン戦略企画部データサイエンスグループ ヘッド

深川 俊介​


―深川さん、医薬品製造現場ならではの業務の難しさとは何でしょうか?


深川:「患者さんの体に作用するお薬の製造においては、そのプロセスは厳しく管理され、法令でも定められています。例えば、製造時の記録は改ざん等なく正確に残すことが求められ、記録システムの導入にあたっては入念な検証を経て、記録やデータが完全に守られていることを保証します。一方で私たちが、その貴重なデータを解析するためには分析プラットフォームなどへ接続しなくてはいけませんが、完全に保証された記録システムに手を加えるためには、様々な角度からの事前検討や法令遵守上の承認が必要です。このような複雑な環境下で、どう加速してイノベーションを起こしていくかが、非常にチャレンジングです。」


データサイエンティストはパソコンに向かってデータを分析することが主な業務だと考えられがちですが、それだけではなく、課題の本質を見極め、データの出所をしっかりと理解した上でデータ分析や解析モデルの構築を行うことができるように、様々な情報収集を行うことも非常に重要な業務です。だからこそ深川さんのチームメンバーはオフィスだけでなく、製造現場である工場にも自ら足を運び、現場の仲間たちと密接にコミュニケーションを取りながら生産性や効率改善のためのプロジェクトを推進しています。


――深川さんのチームが取り組むプロジェクト

  • 機械学習や統計手法を用いた製造工程の収率改善や課題解決
  • 製造設備モニタリング用センサーの導入とデータ解析による故障予知(トラブル(または故障)で止まらない工場の実現)
  • KPIモニタリングシステムの構築(製造ラインの情報をリアルタイムでクラウドに収集、分析、最適化する仕組みの実現)



――チャレンジングな課題に挑む原動力は何ですか?


深川:「長年培ってきたデータ分析やAIの知識・技術が、現場の改善に大きく貢献できる点にやりがいを感じています。

また、私のチームは海外チームと仕事することも多く、多様な文化の中で共にプロジェクトを進めたり、互いに刺激を与え合ったりすることができるのは、グローバル企業ならではの魅力的な環境だと感じています」

 


多様なメンバーのいる深川さんチームをご紹介


まず1人目は、製造業界での豊富な経験を持ちKPIモニタリングシステムの開発に取り組んでいる、八木崇志さんです。


GMSジャパン 戦略企画部 データサイエンスグループ データサイエンティスト

八木崇志


――八木さんの業務は、どのようなものでしょうか。


八木:「私達は、製造現場の意思決定を支援するKPIモニタリングシステムの開発に取り組んでいます。製造ラインの情報をクラウドへリアルタイムに収集、分析、最適化する仕組みを実現することでより高効率で安全な医薬品製造に繋げていきます。構築したシステムを現場で効果的に活用し、データに強いモノづくり組織へと更に進化していくために貢献したいと考えています」


2人目は、宇宙航空関連事業やアカデミアとしての経験を有するやデータサイエンティスト、田中 康之さんです。


GMSジャパン 戦略企画部 データサイエンスグループ データサイエンティスト

田中康之


――現在の田中さんの業務を教えてください。


田中:「現在は、センサーを使って製造設備の故障予知を担当しています。データから知見を得るのが主な仕事ですが、そのデータがどういう現象を表しているのか慎重に分析しています。現場担当やエンジニアリングチームと協力しながらデータ解析とモデル構築を進め、故障のない・止まらない工場を目指しています。」


3人目は、日米の医療医薬業界で活躍経験のあるデータサイエンティスト、ノア・ハインヅさんです。


GMSジャパン 戦略企画部 データサイエンスグループ データサイエンティスト

ノア・ハインヅ


――ノアさんの業務を教えてください。


ノア:「昨年私は、ある経口固形製剤つまり錠剤の製造量を改善するという範囲の広い仕事を任されました。

まず、全ての製造工程の生データを検証し製造量と原料のロス量を可視化することで、ある工程において改善の余地があるということがわかりました。現在はさらに集めたデータを基に機械の設定を修正し、廃棄される錠剤を減らせるよう改善の可能性を探っています。」


このように、タケダのデータサイエンスチームは業界内外でのさまざまな経験をもったメンバーによって構成されています。そして製造現場と密接に協働しながら、社内のプロセスやビジネスを改善する独自のポジションを築いてきました。これからも、より多様なスキルや新しい視点を取り入れ活用することで、タケダのデータサイエンスチームは成長し常に進化していきます。


タケダでは、データサイエンティストの活躍を動画で公開中です。

「世界に尽くせ、タケダ。」のストーリー特設サイトでぜひご覧ください。


改善にコミットするデータサイエンスチームに光を当てる

データ分析のスペシャリストであるデータサイエンティスト。多様な知識や経験を活かし、製薬の現場で働く人たちと共にさまざまな視点から改善に取り組む彼らの活動を紹介します。

https://www.240.takeda.com/spotlight/05/ 




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