千葉市の駐車場に、生まれたばかりの女の赤ちゃんを置き去りにした疑いで、20歳の母親が逮捕された。動機は分かっていないという。
毛布にくるまれた赤ちゃんが駐車場に
「へその緒がある赤ちゃんが捨てられている」。今年5月23日午後2時ごろ、千葉市稲毛区山王町の住宅街で、赤ちゃんの泣き声がしたという。それに気づいた近所の人が、駐車場を見に行ったところ、生まれたばかりの女の赤ちゃんが置き去りにされていたとのこと。

当時、赤ちゃんは、毛布にくるまれていたそうだ。取材に対して、通報した女性は、「赤ちゃんの泣き声がしていて。外に飛び出していったところ、赤ちゃんが本当に捨てられていたので。すごく、泣いていましたね」と話した。
赤ちゃんは、幸いなことに、健康状態に問題はなかった。そのまま、千葉県内の児童福祉施設に保護されたという。千葉北署は、保護責任者遺棄事件として、捜査に着手。赤ちゃんを”捨てた”女を特定した。それが、千葉市・花見川区の自称・フリーター 奈良原瑠奈容疑者(20)だった。
逮捕されたのは「20歳の母親」
詳細は明らかにされていないが、防犯カメラの映像分析などから、関与が浮上したとみられる。千葉北署は、きのう、奈良原容疑者を、赤ちゃんが見つかった駐車場に任意同行。現場の状況について説明させた上で、逮捕に至ったという。
赤ちゃんは、奈良原容疑者の娘で、出産直後に現場に放置したとみられている。調べに対して奈良原容疑者は、赤ちゃんを遺棄したことについて「間違いない」と容疑を認めている。これまでの捜査では、赤ちゃんを捨てた動機は不明だ。奈良原容疑者に結婚歴はなく、赤ちゃんの父親が誰なのかも分かっていない。
