女子高生に対する児童買春の疑いで逮捕された男。自宅から見つかったのは、わいせつな行為を映した大量の動画。相手は全て、制服姿の少女だったという。
パスワードは「口を割らず」
川鯉光起容疑者(34)は、去年7月、女子高生に現金を渡して、わいせつな行為に及んだ疑いで逮捕された。容疑は、児童買春だった。親からの相談を受けて埼玉県警が捜査に着手したもので、東京・豊島区の容疑者宅についても家宅捜索に乗り出した。
詳細は不明だが、大学生をしているとされる川鯉容疑者。内縁の妻と同居しているという。捜査員が、室内から、パソコンやハードディスクなどを押収し、中を調べようとしたところ、ロックがかかっていたという。
さらに、捜査員がパスワードを伝えるよう促すも、川鯉容疑者は「口を割らなかった」というのだ。「これは怪しい」と見た埼玉県警は、本格的な解析作業を進めた。すると、パソコンなどから出てきたのは、容疑者本人が、およそ40人の若い女性との性行為の様子を撮影した動画だったのだ。女性たちは、いずれも制服姿だったという。
40人との性行為”動画” 26人は女子中高生
県警は、川鯉容疑者が接触した女性たちを洗い出し、およそ40人のうち28人について、身元の特定に成功した。このうちの26人は、14~17歳(当時)の女子中学生・女子高生だった。内訳は、東京11人、埼玉3人、神奈川2人、千葉1人の他に、遠くは、栃木、静岡、大阪の少女もいたという。

”児童買春”の期間は、2018年12月~2021年6月。中には、複数回、会っていた少女もいたという。結局、県警は、川鯉容疑者が、26人の女子中学生・高校生を相手に、48回に渡って、性行為などに及んでいたことを確認した。
川鯉容疑者は、今年2月、女子中学生1人と女子高生2人に対する児童買春の疑いで、逮捕された。さらに今月13日、少女たちとの性行為・わいせつな行為を撮影した動画あわせて89点を所持した疑いで追送検された。容疑は、児童ポルノ法違反だ。
「制服姿が好きで見返すため撮影」
これで、川鯉容疑者に対する一連の捜査は終結したが、驚きの犯行の実態も明らかになった。容疑者は、SNSを通じて知り合った少女たちに、現金を渡した上で、性行為に及んでいたという。そして、合意の上で、スマホなど複数のカメラを使って、その様子を撮影していたとのこと。
現場は、自宅近くの”行きつけ”のラブホテル。相手の女子中高生に、制服を持参させていた他、自分で用意することもあったそうだ。実際、容疑者宅の家宅捜索では、制服も押収されていたとのこと。

性行為の”対価”は、1回1~6万円。確認できているだけで、合わせて92万7500円を、相手に渡していたという。当初は、親から相談を受けた川越署の単独捜査だったが、県警本部の少年捜査課も加わり、前代未聞の児童買春・児童ポルノ事件に発展することになった。
これまでの調べに対して川鯉容疑者は「間違いありません」と容疑を認め、「自分の性欲を満たすためにやった。女子中高生の制服姿が好きで、見返すため、撮影して所持していた」と供述している。