部下の女性に、睡眠作用のある薬を飲ませて、意識を失わせた上で、性的暴行に及んだとされる、美容クリニック院長の男。この犯行後、同じ日のうちにに、同じ女性に、同じような手口で、再び、わいせつな行為に及んでいたことが明らかになった。

食事に誘った部下に”睡眠薬”

美容整形外科医の竹沢章一容疑者(42)は、今年4月4日午後、自らが院長を務める美容クリニックの20代の部下の女性とともに、東京・中央区のレストランで、食事をしていた。女性は、「(上司から)ご飯に誘われ、断れず」に、渋々、テーブルを囲んでいたそうだ。

送検された竹沢章一容疑者(42)。顔全体をマスクで隠していた(2日午前 警視庁本部)
送検された竹沢章一容疑者(42)。顔全体をマスクで隠していた(2日午前 警視庁本部)
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竹沢容疑者は、女性がトイレなどのために席を離れた隙を狙って、アルコールもしくは料理の中に、睡眠作用のある薬物を混入させたとみられている。その影響で、女性は、突然、記憶を失ったそうだ。そして翌4月5日未明、竹沢容疑者の自宅マンションで目を覚ましたとのこと。

この間、竹沢容疑者が、意識を失った女性を、現場のマンションに連れ込み、性的暴行に及んでいたことが判明。警視庁捜査一課は、先月30日、竹沢容疑者を、準強制性交とわいせつ目的略取の疑いで逮捕した。ここまでは既報の通りである。ところが、この事件には”その後”があったのだ。

同じ日に「酔い覚ましの点滴を打とう」と連れ出す

この日、女性は、まだ、自分が被害に遭っていたとは気づいていなかった。竹沢容疑者は、具合が芳しくなかったであろう女性を、自宅まで送り届けたという。そして、しばらく時間が経った後、竹沢容疑者は、タクシーで、女性を迎えに行ったという。

事件が起きた同じ日のうちに、容疑者は「酔い覚ましの点滴を打とう」と言って女性を連れ出していた。
事件が起きた同じ日のうちに、容疑者は「酔い覚ましの点滴を打とう」と言って女性を連れ出していた。

「酔い覚ましの点滴を打とう」などとウソをついて女性を連れ出した竹沢容疑者。そのまま、自らが経営するクリニックに向かうと、その場で、睡眠薬もしくは麻酔薬のようなものを、女性に接種したとのこと。

女性は、点滴をされるまでは記憶があったものの、すぐに心神喪失の状態となった。何も抵抗ができない女性に対して、竹沢容疑者は、再び、わいせつな行為に及んだというのだ。女性が、警視庁月島署に駆け込んだのは、3日間後の4月8日だった。

性的暴行”動画”見つかり再逮捕

当初、女性は、マンションでの性的暴行について被害を訴えていたそうだ。ところが、1回目の逮捕後、押収品の中から、竹沢容疑者が、クリニックの中で、女性に乱暴している様子を映した動画が見つかったのだ。

1回目の逮捕後、押収品の中から、性的暴行の様子が映った動画が見つかったという。
1回目の逮捕後、押収品の中から、性的暴行の様子が映った動画が見つかったという。

同じ日のうちに、同じような手口で、同じ女性に対して犯行に及ぶとは・・・。この動画などが決定的な証拠となり、捜査一課は、今月21日、準強制性交の疑いで、竹沢容疑者を再逮捕した。1回目の逮捕後、竹沢容疑者は、クリニックを解雇されているという。

これまでの調べに対して「弁護士に話してから、話します」と認否を留保していた竹沢容疑者。再逮捕の後は「事実関係については、自分がやったことに間違いありません」と容疑を認め、動機については「女性に好意を持っていた」などと供述している。

上司と部下の関係につけ込んだ犯行。最近、相次いで発覚している”デート・レイプ・ドラッグ”による卑劣な手口も判明した今回の事件。そんな中、医師の知識と立場をも悪用していたことが明らかになった。