8月2日、詐欺の疑いで送検された大阪府寝屋川市の現役市議会議員、吉羽美華容疑者(42)。現役市議が約6,000万円をだまし取った疑いで逮捕されるという前代未聞の事件。

この記事の画像(11枚)

福祉施設に融資を受けさせて約6000万円をだまし取る

警察によると、吉羽容疑者ら男女5人は2020年7月以降、大阪府堺市の福祉施設に融資の申し込みを持ちかけた。その際、業務委託料を支払えば返済が不要になるなどと嘘の説明をしたとみられている。

これにより施設に1億2,000万円の融資を受けさせ、業務委託料として半額の約6,000万円をだまし取った疑いが持たれている。

説明の場では話を信用させるため、市議の名刺を見せていたという吉羽容疑者。まさしく市議という立場を悪用した同様の手口で十数件の融資に関わり、合わせて十数億円をだまし取っていたとみられている。

議会では母親の子育て支援を訴える

なぜ、このような犯行に加担することになったのか。

吉羽容疑者:
私自身、子育てをしております。毎日5時前に起きて、朝の怒涛の3時間を終えて、8時過ぎに市役所に行きますと、すでに来庁者もいますし、もう現場は動いております

母親の立場から子育て世代への支援拡充などを訴えていた吉羽容疑者。

しかし、寝屋川市民に対する独自のコロナ支援金支給については異論を唱えた。

吉羽容疑者:
予算が尽きていたにもかかわらず、強引に進めてきた。市長のパフォーマンス重視をする姿勢に大きな問題があります

努力支援予算不足や市長への不信感から断固反対の立場を強調。

犯行グループ内で窃盗 巨額の現金を盗んだ疑い

今回の事件、被害に遭ったのは大阪の福祉施設だが、立件したのは福岡県警。なぜなのか。

犯行グループの1人、渡部容疑者が「1億数千万が盗まれた」という相談を福岡県警にしたことがきっかけ。

それは犯行グループ内での窃盗被害。盗まれたのは詐欺によって得たとされる巨額の現金で盗んだのは吉羽容疑者とみられている。

警察は窃盗容疑で吉羽容疑者を捜査。その過程で、盗まれた現金が一連の詐欺事件でだまし取った金であるとみられると発覚した。

吉羽容疑者は逮捕前の任意の調べに「1円ももらっていない。巻き込まれただけ」と話し、関与を真っ向から否定したという。

警察は男女5人の役割分担など、事件の全容解明を進める方針。

(「イット!」8月2日放送分より)