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5日のテーマは「痴漢通報アプリ」。

電車内の痴漢行為は、性犯罪。
しかし、被害に遭っても声を上げづらい。

これをなんとか防ぎたいと、「痴漢通報アプリ」というものが開発された。

使い方はまず、スマートフォンで自分が乗る「行き先・号車・乗車位置」などをあらかじめ入力しておく。

電車に乗ったあと、痴漢を万が一受けてしまったら、スマートフォンのアプリ画面にある「乗務員に知らせる」という通知ボタンを押す。

そうすると、車掌のタブレット端末に通知が反映され、痴漢行為があった車両が表示される。

通報を受けた車掌は、「○号車のお客さまより、痴漢の通報がありました」と車内放送を行う。

同時に、駅員やアプリを入れた、近くのほかの乗客にも連絡が入る仕組みになっている。

声を上げるのは、なかなか勇気がいるが、ボタンを押すだけであれば、かなり簡単になる。

また、車内放送で周知し、ほかの乗客に知ってもらうことで、お互い監視の目を光らせて、痴漢を抑制する狙いがあるという。

実証実験は、2月下旬から1カ月間行われる。

JRの社員や一部の乗客とともに行うが、被害の訴えの多い埼京線で午前7時~10時に行われる。

JR東日本は、すでに防犯カメラつきの車両を導入するなどの対策していたが、残念ながら、被害が減っていないため、今回の実証実験に踏み切ったという。

警察庁によると、電車内での痴漢行為の認知件数は、減少傾向にはあるが、それでも年間266件、発覚している。

しかし、これはあくまで発覚した件数で、泣き寝入りしている人もいると思えば、氷山の一角と言っていいかもしれない。

実際に街の人からも「(痴漢にあったことは?)高校生のころにあります。黙って車両変えました。目立ちたくなかったから」、「急に車内で『痴漢です!』と言っても、信じてもらえるかなっていう不安があって、声は出しづらいです」などといった声が聞かれた。

アプリの完成は、まだ先になるということだが、今からできる対策について、痴漢対策にくわしい、オールアバウト防犯ガイドの佐伯幸子さんは、整列の時点で、漫然と並ぶのではなく、女性が多いところを選んで乗ることや、ドア付近は乗り降りするときに触られてしまったり、逃げる場所がなくなるため、座席の前を選ぶことや、スマホのカメラなどを活用して自撮りで広い範囲を撮ることで相手を撮影すること、またそれが冤罪(えんざい)の防止にもつながるなどといったことを挙げていた。