7月8日の開幕する夏の高校野球岩手県大会の注目校・盛岡中央高校。
プロ注目のエースを擁しながら、春の大会では1回戦で敗れた。
「5つの基本」を徹底的に見直しリベンジを誓う。
数々のプロスポーツ選手を排出する盛岡中央高校。
楽天の銀次選手もOBで、2022年は、1999年以来2度目の夏の甲子園を目指す。
その中心となるプロ注目の選手が3年生のエース・齋藤響介投手。
2年生の時に最速149キロをマーク。
エンゼルスで活躍する大谷翔平選手が2年生の時に記録した最速151キロに迫るもので、非凡な才能を秘めている。
3年 齋藤響介投手
「ストレートあっての変化球だと思うので、ストレートを今以上に磨いていきたい」
その齋藤投手を擁し望んだ2021年秋の県大会は、学校内で新型コロナウイルスの感染者がいたため出場を辞退。
さらに、春の大会直前も同様に10日間活動が休止となった。
投げ込み不足の中臨んだ春の県大会では、久慈東に9失点を喫し、まさかの1回戦敗退。
3年 齋藤響介投手
「負けた当日は悔しい気持ちでいっぱいだったが、このままだと夏の大会も同じような結果になると思ったので、すぐ切り替えて次の夏の大会に向けて頑張ってきた」
本気で甲子園を目指してきたチームにとって大きな挫折だった。
そんなチームを鼓舞したのが奥玉真大監督。
盛岡中央 奥玉真大監督
「後ろを振り向いても結果は変わらない。『今は何をすべきか』『何ができるのか』を選手たちに話した」
どん底のチームがもう一度意識し直したのが5つの項目。
「全力発声」・「全力疾走」・エラーに備えフォローに入る「カバーリング」・「バント」・「サインの徹底」。
3年 菊池快主将
「まだまだ弱いと気づかされたので。この5項目は意識一つで変わってくること。全力でやっていこうと思った」
リベンジを誓う齊藤投手、春の県大会後は下半身を主に鍛え直してきた。
現在、球速は148キロと自己最速の更新を目指している。
3年 齋藤響介投手
「夏の大会までには150キロ出して、甲子園出場できるように頑張りたい」
3年 菊池快主将
「一戦一戦大変になると思うが、そのなかでも粘りながら必ず優勝したい」
敗戦を力に変えてきた盛岡中央、全力プレーで優勝を勝ち取りに行く。