換金目的の犯行か?大量のバッテリー盗み出す
6月29日、夜が明けたばかりの午前5時すぎ、千葉市内にある自動車整備会社の防犯カメラが不審な軽トラックを映し出す。カメラはその後、大量のバッテリーを盗み出す犯行の一部始終をとらえていた。

入り口で切り返し、バックで駐車場に入ってきた軽トラックの中から出てきたのは、青いTシャツを着た男。

男はすぐにカメラの前から姿を消すと1分13秒後、再び車の中へ。よほど急いでいるのか、ドアを開けっ放しのままで車を発車させ、現場から逃走した。

逃げる軽トラックの荷台を見ると、来た時にはなかった大量の車のバッテリーが積み込まれている。

男はわずか1分13秒の間に、自動車整備会社のガレージの前にあったバッテリーを荷台に運び、すべてを盗みだしていた。

盗まれた中古のバッテリーは合わせて約40個、被害額は約4万円だという。被害に遭った自動車整備会社は、コロナ禍で経営が苦しい中での犯行に怒りをあらわにした。

被害に遭った社長:
この一角に(バッテリーが)置いてあって、1年分くらいのバッテリーを持っていかれちゃったので、怒りがありましたよね

車のバッテリーは1つ約30kgあり、持ち運ぶにはかなりの力がいる。

なぜこの会社のバッテリーが狙われたのか…
そもそも、なぜ男はこの会社のバッテリーを狙ったのだろうか?
被害に遭った社長:
普段は軽自動車とかを(バッテリーの)前に置いているので、道路から見えない状態なんですが、その日はちょうど何も置いてなくて、道路から丸見えだったから、見えて取りにきちゃったのかなって…

買い取り業者に持ち込めば1個あたり約1000円で売れるという。そのため、被害に遭った会社の社長は、換金目的の犯行ではないかと推測している。

さらに、犯行前から荷台に積まれていた車の部品のようなものも、付近で盗んできたものではないかと話している。

被害に遭った社長:
軽トラックにも(車の)マフラーとかが積んであったのが見えたんで、(周辺で)鉄とかバッテリーをメインで盗んできたのかなって思いますよね。慣れている人でないとそう簡単には持っていけないとは思うので…早く捕まってほしいと思いますけどね

警察は窃盗事件として捜査している。
(「イット!」7月1日放送分より)