東京都は、午後3時から、新型コロナウイルス対策に関する専門家会議を開き、都内の感染状況の警戒度を、上から2番目に引き上げた。感染状況の警戒度は、今月16日に引き下げられたばかり。わずか2週間での”引き上げ”となった。医療提供体制の警戒度は、引き続き、下から2番目に据え置かれた。
専門家会議では、新規感染者数の7日間平均が、きのう時点で2337人にのぼり、前の週と比べておよそ38%増加したとのデータが示された。これで、新規感染者数の1週間平均は、2週連続で増えたことになる。会議では、「十分に(感染者数が)下がりきらないまま増加に転じた」との指摘も出された。
また、変異ウイルスのPCR検査の結果、従来のオミクロン株よりも感染力が強いとされる「BA.5」が疑われるケースが、全体の4分の1に達しているとの分析結果も示された(6月14日~20日時点)。東京都は「今後の変異株の動向を注視する必要がある」としている。一方、会議では、都内で初めて「BA.4」の感染例が判明したとの報告も出された。