厳しい暑さが続き、東京電力管内の電力需給がひっ迫する中、福島県の勿来火力発電所9号機が6月30日午前3時トラブルにより停止したことについて、磯崎官房副長官は会見で「電力需給の状況を注視しながら、今後の対応を判断したい」と述べた。
勿来火力発電所を運営する常磐共同火力によると、30日午前3時頃、9号機の送風機が激しく振動するトラブルが発生したため、稼働停止した。
9号機の最大出力は60万キロワットで、そのうち半分の30万キロワットが東京電力に供給されている。
磯崎官房副長官は30日の記者会見で、勿来発電所9号機の稼働停止について、「今日の夕方までに一部復旧する予定と聞いている。引き続き電力需給の状況を注視しながら、今後の対応を判断したい」と述べた。
9号機は電力がひっ迫している状況を受けて、午後3時をめどに、出力を25万キロワットまで落として再稼働させる予定で、経産省は「予備率の若干の低下はあるが、安定供給に必要な供給は確保されている」としている。