6月24日、東京をはじめ全国の自治体に届いた「帰宅途中の幼稚園児らを無差別に誘拐する」というメール。小学校や幼稚園では集団下校を行うなど、各地で不安が広がっている。

「ランダムで選択し誘拐する」と予告
東京・江東区にある「れいがん寺幼稚園」。午後2時に始まった保護者による園児のお迎えの様子は、普段と違っていた。

迎えに来た母親:
今日は絶対に(子供から)目を離さないこと、手を絶対に離さないことを決めています。いきなりちょっと目を離したすきに連れ去られるのも怖いですし。
子どもが親のもとを少しでも離れると、走って追いかける保護者の姿も見られた。
3人の子どもを持つ母親(30代):
「子どもを誘拐してやるぞ」という強迫めいたことが保護者宛に届いたということで、注意喚起のメールが届きました。
自治体に届いた誘拐予告には、次のようなことが書かれていた。
6月24日に江東区内の幼稚園・小学校からランダムで選択し帰宅途中の幼稚園児や女子小学生を334人誘拐する

2人の子どもを持つ母親(30代):
すごく不気味だなと思いました。
小学3年生の児童:
なんか怖いなと思った。
――今日はあまり外に出たくない?
小学1年生の児童:
うん、外出たくない。
具体的な数字「334人誘拐」…真意は不明
「イット!」が24日、23区に確認したところ、誘拐予告は中央区を除く22区に届いていたことが判明。

また、この予告は東京都以外でも確認されており、すべて「334人」という具体的な数字が書かれていた。子どもたちや保護者が恐怖を感じる誘拐予告の真意はわかっていない。

0歳の子どもを持つ母親(30代):
心臓が止まる思いをするというか、命をかけて自分の子どもを守っていかなきゃいけない。
午後2時ごろ、誘拐予告があった渋谷区の小学校では、集団下校が開始。下校時間に合わせて警察官が警戒を行ったり、保護者が迎えに来るなどの対策がとられた。

保護者:
(子どもに会えて)安心しています。やっぱり怖いですよね。まだもう少し警戒してた方がいいのかなって思うので、改めて送り迎えしっかりしないとなと。
午後4時前、墨田区の公園に行ってみると、遊んでいたのは親子1組のみ。外で遊ぶ子供たちは普段より少なくなっていた。

近所で働く人:
(人がいないのは)珍しいですね。ここら辺でも結構有名な公園なので、人がいないのはちょっとびっくり。
警視庁は引き続き警戒にあたっている。
(「イット!」6月24日放送分より)