鳴き声を上げながら、海の中を優雅に泳いでいる1頭の野生のイルカ。
一見、癒やされるが、実は、迷子のイルカだという。
泳いでいるのは、陸地が目の前に見える浅瀬。
ここは、福井県の鷹巣海水浴場。
年間5万人の海水浴客が訪れる人気スポット。
春先から、この付近で、野生のイルカの目撃情報が相次いでいた。
実際に、このイルカとふれあった人は...
イルカを見た人「本当に触れるぐらいの距離」、「水族館より近い。硬かったよ、硬いです」、「わたしボード、ツンツンされたよ。めっちゃ近寄ってくる」
この野生のイルカは、群れからはぐれた1頭とみられ、うわさを聞きつけ、海水浴場に見に来る人も。
警戒心がないかのように無邪気に近寄ってくるが、時には、口をパクパクさせながら、かむようなしぐさを見せる。
地元の観光協会は、野生のイルカに警戒感をあらわにする。
鷹巣観光協会・小玉征子会長「顔とか目や鼻を触られると、尾びれでたたいたりする可能性もある。厳しくて危険な動物だと認識した方がいい」
23日、地元の漁師たちが行っていたのが、海中に入れた鉄パイプをハンマーでたたき、イルカの嫌がる音を出す作業。
こうすることで、イルカが近寄ってこなくなるという。
7月には、海開きを予定していて、海水浴シーズンは、少なくとも1日1回は、この作業を行うことにしている。