まもなく第25回の開催を迎える株式会社あわえ(以下、あわえ)の「自治体×企業マッチングイベント」。地域課題を解決したい自治体と、経営課題解決や技術を活かす場を求めている企業をマッチングさせるイベントです。

これまでの「自治体×企業マッチングイベント」では自治体が抱える地域課題と、企業が持つ技術を掛け合わせることを実現し、地方に新しい活気が生まれています。

当事者意識の高い自治体職員さんが多い、イベント前後のバックアップ体制を評価いただき、自治体・企業双方から参加申し込みが絶えないイベントです。


あわえでは、よりマッチングの精度を上げ、自治体・企業双方に手厚いサポートを実現すべく、新たに「自治体×企業マッチングイベント」事務局(以下、事務局)を設置しました。

そこで今回、「自治体×企業マッチングイベント」を始めた経緯、マッチング精度を高めるサポート内容、実際にマッチングした企業について、執行役員の吉田和史さん、リーダーとして運営してきた香月達蔵さんに事務局の布施木佳奈がインタビューしてみました。

  株式会社あわえ 執行役員:吉田和史さん(左)  香月達蔵さん(右)


--「自治体×企業マッチングイベント」を始めた経緯について教えてください。


吉田:2015年から自治体と企業へ双方向のサポートを行ってきました。その中で、企業からは自社の技術を活かして事業展開したい、地域の課題をビジネスチャンスにしたい、しかしその情報を得る場がないという相談が多かったんです。一方自治体は、メインターゲットであるベンチャー企業やスタートアップ企業の意思決定者と話す機会がありませんでした。


当時世間一般であったマッチングの場は、工場誘致を促す企業立地フェアなどがメインで、製造業の工場やコールセンターなどの企業がターゲットとされていました。そのため、経営課題を解決したいベンチャー企業やスタートアップ企業は、自分たちの求めているフィールドがどこにあるのか、探しづらい状況でした。そこで自治体と企業の双方の課題を理解している自分たちが主催となり、出会える場を創ったのが、2017年の第1回「自治体×企業マッチングイベント」です。


     当初のオフライン「自治体×企業マッチングイベント」の様子


--「自治体×企業マッチングイベント」を開催するにあたっての苦労はありましたか?


吉田:プレゼンの場となると自治体はついつい「自然環境」や「食」をPRしてしまいがちです。一方で、企業は地域課題からビジネスチャンスにつなげていきたい・実証実験ができる場所を求めています。そのため当初はミスマッチもありました。


そこで、事前にプレゼン資料を確認し、企業が求める情報を強調した内容に添削し、企業に対して、その地域に可能性を感じてもらえるように事前準備からサポートしました。その効果もあって回数を重ねるごとにマッチングの精度が上がり、集客も伸びていきました。

   当初のオフライン「自治体×企業マッチングイベント」商談の様子


--そんな中でのコロナウイルス感染拡大ですよね。「自治体×企業マッチングイベント」はどう変化したのでしょうか。


吉田:まず15回目の「自治体×企業マッチングイベント」からオンライン開催に切り替えました。オフラインの時は、自治体のプレゼン終了直後、企業が自治体のブースに移動して商談していましたが、オンライン開催ではプレゼン日と商談日の間に2週間の期間を設けています。


--どうしてプレゼン日と商談日を分けたのでしょうか。


香月:プレゼン日と商談日を1日で完結してしまうと、なんとなく知っている自治体名のところに足が向きがちなので、知名度が高い自治体が有利になってしまいます。

マッチングイベントの本来の目的は、「地域の課題をビジネスチャンスに」です。参加企業には、地域の課題に注目してほしいのです。


そのため、プレゼン日と商談日を分けることで、知名度で選ぶのではなく、一定期間の中で、本当に自分たちの求めているフィールドはどの地域にあるのか?を考えてもらったうえで、地域を選ぶことが出来ます。


--マッチング精度を高めるためにしていることはなんですか。


香月:自治体・企業双方の課題をしっかりと把握するということです。

まず、自治体側の課題把握では、直接現地に足を運び、行政担当者だけではなく地域の事業者や住民の方に地域課題や資源をヒアリングしております。

また、ヒアリングした情報をもとに、行政担当者と一緒に企業誘致の戦略作りをします。


次に、企業側の課題把握では、勉強会開催や、地方で展開したい事業内容や経営課題をヒアリングしております。


吉田:双方の課題を事前に知っているからできるのが「おせっかいマッチング」ですね。

双方の課題を把握しているからこそ、地域課題と企業が持つ技術や地域資源と経営課題の相性を見極め、両者が気づけないマッチングを生むことが出来ます。


香月:そうですね。「おせっかいマッチング」は私たちの腕の見せ所ですよね。ただ引き合わせるだけのマッチングではなく、ミスマッチを減らし、より精度の高いマッチングが生まれていますね。


--では実際に「自治体×企業マッチングイベント」からどんなマッチングが生まれたのでしょうか。


香月:まず、株式会社リジョブ様(以下、リジョブ様)ですね。美容・ヘルスケア・介護などのおもてなし業界に特化した求人メディア事業、その業界で活躍する方に向けた応援メディアを運営しています。リジョブ様は日々の業務以外の分野で、新しいことができないか議論する未来経営会議を社内で実施しています。その中で“地方創生の取り組みとして、首都圏以外の地域の活性化をしたい”という地方創生プロジェクトが発足し、オフィスの開設先を探していました。そんな中で「自治体×企業マッチングイベント」に参加し、神奈川県真鶴町とマッチングし、オフィス開設と現地での人材採用を実現されています。


吉田:リジョブ様は、もともとあわえ以外の官公庁や新聞社主催のイベントなどにたくさん参加されていたんですよ。その中でもあわえの「自治体×企業マッチングイベント」は「自治体との距離が近い」と仰っていただきましたよね。


    株式会社リジョブ様 取締役:長南様(右) 広報担当:那須様(左)


香月:それいけシステムコンサルティング株式会社様(以下、それいけシステムコンサルティング様)も佐賀県有田町とマッチングしました。それいけシステムコンサルティング様は、「『AI』×『生体情報』で儲かる農水産業と地方創生を」を掲げ、食品危機の解決実現に取り組んでおり、IT活用・養鶏DXを実現すべく、実証実験ができる養鶏場を求めていました。


吉田:ご自身での養鶏場への営業はかなり苦戦したそうです。東京の数あるITベンチャー企業のひとつが、独自に地方の養鶏場にコンタクトするのはかなりハードルが高いですよね。そこで「自治体×企業マッチングイベント」に参加しようと思われたようです。


香月:佐賀県有田町にされた理由については、特に自治体の熱意とバックアップがあったからとのことでしたね。自治体の紹介で地元の養鶏会社さんとつながり、AIデータを活用した養鶏管理システムの実証実験に取り組める体制を整えることができました。さらに佐賀県有田町と連携協定を締結しましたので、今後の取り組みも目が離せません。


            佐賀県有田町での連携協定式の様子


--やはりIT企業が目立ちますが、IT企業以外でもマッチングした企業はありますか?


香月:ありますね!コミュニティ婚活株式会社様(以下、コミュニティ婚活様)が福岡県古賀市とマッチングしました。コミュニティ婚活様は、結婚というきっかけを通して移住・定住につなげ、地域おこしに関われるのではないかという思いから、地方へ目を向けられていました。


これまで自治体と接点がなかったとのことで「自治体×企業マッチングイベント」に参加するのはチャレンジだったそうです。いざ参加して自治体のプレゼンを聞いても「いや~うちなんて」と思われたそうですが、チャレンジしたい!当たって砕けろ!という気持ちで、商談は申し込めるだけ申し込んだと(笑)

インタビュー時に印象的だったのが「あの時勇気を持って参加しなければ、このような出会いはなかった」と仰っていたことです。


吉田:チャレンジしてくれたのが本当にうれしいよね。


香月:自治体と商談する中で、どこの自治体も根底にあるのは人口減少の課題だと気づき、地方でのビジネスに可能性を見出されたようです。今は法人化しましたけど、当時は個人事業主でしたので、それでも関係なく商談できたと感動していましたね。


吉田:「自治体×企業マッチングイベント」は新しい出会い、新しいビジネスを生み出す機会として絶好の場だと思います。ベンチャー企業やスタートアップ企業にこそ参加してほしいですね。



あわえは「日本の地方をもっと元気に地方の力で日本を元気に」をビジョンに掲げています。

「自治体×企業マッチングイベント」を通して、日本を元気にする仲間となる企業を全力でサポートいたします。皆さまのチャレンジをお待ちしております。


▼第25回「自治体×企業マッチングイベント」

https://awae.co.jp/matchingevent/










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