鹿児島県出水市と言えば、ミカンなどかんきつ類の産地として有名ですが、実は、メロンも県内一の生産量を誇ります。
収穫の最盛期を迎え、出荷に追われる生産者などを取材しました。
出水市高尾野町の水田に囲まれた農業用ハウス。
こちらで育てられているのはメロンです。
出水市では5月下旬から7月下旬にかけて、特産のメロンが出荷の最盛期を迎えます。
出水といえばミカンなどの柑橘類の栽培が盛んなイメージですが、実はメロンの栽培も50年ほど前から盛んに。
現在、JA鹿児島いずみでは、10戸の生産者が年間約89トンを生産していて、その生産量は県内一を誇ります。
薩摩川内支局 牧瀬大輔 記者
「収穫期を迎え、丸々としたメロンが実っています。」
この時期、収穫されている品種は「南国グリーンメロン」と言われる大玉のメロンです。
生産者がメロンの果肉を機械に詰め糖度を計測します。
「糖度は17度くらいありますね。食べ頃ですね 超食べ頃。」
「めちゃめちゃおいしいです!」
南国グリーンメロンは、出荷前の検査で糖度16度以上となる事が条件です。
2022年は、病気などの影響も少なく、質や糖度は例年以上だと生産者は自信をのぞかせます。
生産者 本城貴裕さん
「順調に収穫まで迎えた。糖度も十分、検査で17度と安心している。生産者としては、ただただおいしい物を食べてほしい。」
出荷されたメロンは、JAの選果場で大きさごとに箱詰めされ、鹿児島県内のスーパーや百貨店などで一玉2000円ほどで販売されます。
またこれからの時期は、お中元用としても人気があるということです。
JA鹿児島いずみ 郷元政宜 指導員
「毎年のことだが天候が厳しい中、例年通りメロンが出荷できてよかった。消費者には食べて頂いて、おいしいなぁと思ってほしい。」
こうした、旬のメロンが存分に味わえる場所が鹿児島県阿久根市にあります。
〈農園ガーデン空〉の中にあるこちらのカフェでは、主に地元産のメロンが使われたパフェを8月半ばまでの期間限定で楽しむことができます。
出水産のメロンを使った特大のパフェ。
メロン半玉をぜいたくに使用し、グラスからはみ出るほどのボリュームです!
花をイメージした盛りつけになっていて、味だけでなく見た目も楽しむことができます。
薩摩川内支局 牧瀬大輔 記者
「それではメロンがたっぷりと使われたこちらのパフェを今からいただきます。メロンの甘くて濃厚な味が口の中いっぱいに広がります。」
生産者が丹精込めて育てた出水のメロン、甘い果汁にしっかりとした食感が特徴のその味を、夏本番を前に味わってみるのはいかがでしょうか。