日本文化を海外に発信することを目的に国や民間企業が出資する「海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)」の赤字が膨らんでいることについて、財務省の審議会は”組織の統廃合も念頭に置いた抜本的な見直しをすべき”と提言した。
審議会では、2021年度の官民ファンド決算が公表され、「海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)」は累計309億円の赤字だった。2020年度は231億円の赤字だったものが新型コロナの影響なども受け、膨らんだもの。
審議会は、機構に今年の秋までに抜本的な見直し策を求め、成果が上がらなければ組織の統廃合を念頭に置いた道筋を整理すべきと提言した。
「クールジャパン機構」のほかにも、「農林漁業成長産業化支援機構(AーFIVE)」は累計141億円、「海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)」は累計112億円の赤字だった。