沖縄を代表する版画家の儀間比呂志さんが沖縄戦をテーマにつくった作品の展示会が浦添市美術館で開かれています。
5年前に亡くなった那覇市出身の版画家儀間比呂志さんは、沖縄の原風景や人々を題材にした作品を数多く生み出しました。
浦添市美術館では慰霊の日に合わせて儀間さんが手掛けた版画集「戦がやってきた」の作品24点が展示されています。
沖縄戦当時、日本軍からスパイと疑われた住民や、強制集団死、いわゆる集団自決の現場など凄惨な様子が描かれています。
▽金城聡子主任学芸員
「彼は戦争の証言をもとに版画に力強く残しています。この版画を見ていただいてその一つ一つの生きていた人たちのことを考えていただきたいと思います」
この企画展は無料で観覧することができ今月29日まで開かれています。