秋田市の簡易郵便局で、5月から新たに「救急医療情報キット」通称「安心キット」の配布が始まった。

 利用者は、安心キットの中に、名前や緊急連絡先・持病・かかりつけ医・薬やアレルギーなどの情報を記入した用紙を入れておく。
 そして、安心キットがあることを救急隊員に知らせるために、玄関か冷蔵庫にステッカーを貼り、キットを冷蔵庫の目につきやすい所で保管する。
 秋田市の救急隊員は、患者の家に駆け付けた際、ステッカーが貼ってあるか確認することにしていて、安心キットの情報をもとに、迅速で的確な救急対応に生かす事が期待されている。

 秋田市社会福祉協議会・橋村翔太さん:
「正直まだまだ、急病で救急隊が出動する件数に対して、活用される件数が少ない状況があるので、今後はもっと設置する世帯が増え『安心した』『命が救われた』という状況が増えればいい」

 安心キットの取り組みは、秋田市社会福祉協議会が2010年に開始。2021年に日本郵便と協定を結び、2022年2月から秋田市の郵便局でキットの配布を始めた。

 しかし、設置されているのは約1万6000世帯と全体の1割ほど。秋田市では毎年、約5000件もの救急搬送があるが、2021年に安心キットが活用されたのはわずか41件と、思うような成果は上がっていない。

 そのため、5月から配布場所を簡易郵便局にも広げ、安心キットのPRとさらなる普及を目指している。

 桜簡易郵便局・芋田咲代局長:
「地域とともに簡易局があるので、年配の方や1人暮らしの方だけでなく、夫婦や家族でも置けることを説明している」

 もしもの急病の際にも、慌てずに救急隊に必要な医療情報を伝えられる「安心キット」。一家に一つ、自宅に備えてみてはいかがだろうか。

 秋田市社会福祉協議会では、安心キットのさらなる普及を目指し、サービスセンターや温泉施設などでも配布できるようにしたいと話している。キットは無料。

秋田テレビ
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