新型コロナウイルスに感染したプロ野球元阪神タイガースの片岡篤史さん(50)が退院し、FNNのカメラに元気な姿を見せ、過酷な闘病生活を語ってくれた。

退院した片岡篤史さん「最初は発熱と息苦しさ」

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元プロ野球選手 片岡篤史さん:
ベッドに寝てますよね。もちろん食事は取れないですよ。
ベッドの上に座るだけでものすごい息苦しかった。咳が止まらないって言うんですか。

片岡さんによると、最初の異変は発熱と息苦しさだったという。

 片岡篤史さん:
(最初は)そんなに悪いことはなかったんですよ。測って熱があったんでね。

--倦怠感も特に感じることはなかったんですか?

 片岡篤史さん:

そんななかったんですよ。
なんかこう締め付けられるような苦しさがちょっとあったんですね。

片岡さんは4月7日に兵庫県内の病院で肺炎と診断され入院、PCR検査を受け、陽性が確認された。

投稿は「よくなった状態」、「死も感じた」

4月14日投稿 片岡篤史チャンネルより
4月14日投稿 片岡篤史チャンネルより

片岡さんは4月14日に、入院中鼻にチューブをつけた様子をインターネットに公開。この時の状態については…

片岡篤史さん:
私の中ではかなり良くなったんですよ。
かなり良くなったので発信させていただいたんですけど。

チューブをつけた状態だったが、快方に向かっていたという。あの動画を撮影する前は…

--熱はどれくらいまで出ましたか?

片岡篤史さん:
39.8度ですね。大体いつも8度後半から9度ぐらい。
動けない、動くのがしんどいって感じですね。
トイレに行くときもなかなか歩いて行くのがしんどい。ほんの数メートルですけどね
死というものを感じましたよね
このままもしかしたら俺帰れないんじゃないかということがちょっと頭をよぎりましたよね。

アビガン投与で快方に

死を意識するほどの深刻度。そして投与されたのがあの薬だった。

片岡篤史さん:
アビガンを入院してすぐに飲んだんです。
効果がどう出るかわからないんですが、先生に3日ぐらいすれば効くと思いますと言われたんですけど、たしか3日したらぐっと熱が下がってきた。

抗インフルエンザ薬アビガンを投与され3日ほどで熱が下がったという。

そして入院から17日後の4月24日、PCR検査で2度の陰性を経てようやく退院することができた。しかしすぐに日常生活へと戻れるわけではないという。

体重約10kg減、体力も大きく落ちる

--かなりお痩せになったんですよね。

片岡篤史さん:
今ちょうど8キロ減ですかね。退院してもそんなに食欲があるわけではないですし、2週間ちょっと歩いていないので、すごく体力が落ちてるというか。

退院直後は約10キロも体重が落ちていたという片岡さんは今も自宅からの外出は控えているという。そして依然猛威を振るい続ける新型コロナについては。

片岡篤史さん:
まさか自分がコロナにかかるなんて思ってもみなかったですし、今振り返ってもどこで感染したのか全くわかりませんし、正体が分からないだけに、今振り返れば怖いですよね。

4月14日投稿の入院中の映像 片岡篤史チャンネルより
4月14日投稿の入院中の映像 片岡篤史チャンネルより

(「Live News it!」4月27日放送)