巨人は東京都に5000万円とマスク4万枚を寄付

プロ野球・巨人は、原辰徳監督(61)、阿部慎之助2軍監督(41)、菅野智之投手(30)、坂本勇人内野手(31)、丸佳浩外野手(31)の5人が、東京都に1人1,000万円ずつと医療機関向けマスク4万枚を寄付し、東京コロナ医療支援基金を発足した。

この記事の画像(7枚)

これは、小池都知事が24日の会見で明らかにしたもので、会見では、原監督らによるビデオレターが流された。

原辰徳監督は「東京が今、大変なことになっています。われわれで何かできることはないか。5人が先頭に立ち、東京コロナ医療支援基金を発足させよう。医療関係者、医療機器、医療用品に役に立ててもらおう。医療従事者の方に感謝と敬意を込めて送ります」とコメントを寄せた。

菅野智之投手は「厳しい状況の医療現場のために、少しでも力になっていきたいと思います。皆さんもぜひ、支援の輪に加わってください」とエールを送った。

ロッテは青色照明で医療現場にエール 医療資材としてポンチョも寄付

一方、新型コロナウイルスの感染拡大で医療資材が不足する中、千葉ロッテマリーンズは22日、防護服の代用に活用してもらおうと千葉県新型コロナウイルス感染症対策本部にポンチョ(簡易雨具)を寄付した。

寄付したのはシーズンシートの所有者向けに特典として用意していた、球団ロゴ入りのポンチョ1450枚。2020年シーズンに配布する予定でZOZOマリンスタジアム内に保管していた。
ロッテに先駆けて、阪神もポンチョ4,500枚を大阪市に寄付している。

球団提供
球団提供

また、24日からは新型コロナウイルス感染症患者の治療に尽力する医療関係者等への感謝と応援のメッセージを込めて、ZOZOマリンスタジアム外壁ライトアップを青色に統一し実施している。

外壁ライトアップは2018年から開始。毎日、LED照明による青・紫・ピンク・オレンジ・緑の5色に色が変化をする形でライトアップを行っていたが、当面の間、青色のみに統一。毎日、18時から21時の間、実施される。

球団提供
球団提供

「広島屈しない、決して屈しない」

さらに、広島ではこれ以上、新型コロナの感染を拡大させないために広島の街中でもエールが送られた。
22日から臨時休業の広島市の百貨店・福屋広島駅前店では23日に、懸垂幕が掛けられた。

「広島は屈しない決して屈しない!広島東洋カープ」多くの人が我慢を強いられている中、みんなで一緒に乗り越えようとカープ球団から福屋に提案があった。

横浜DeNAベイスターズは球団オリジナルフード「ベイマグロ皿」の約1100食分(約55万円相当)を社会福祉法人横浜市社会福祉協議会とNPO法人フードバンク横浜へ寄付。開幕に向けて準備していたもので、横浜市の支援先の施設へ届けられる。

未だ開幕の目途が立っていないプロ野球。1日も早く日常が戻るよう、そして開幕を迎えられるよう、日本中で支援の輪が広がっている。

(フジテレビ・加藤忍)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。