フェンスの向こうで、横倒しになったトラック。
部品などが上に引き揚げられ、荷台の部分もがっちりと縛られ、クレーンでつり上げられていく。
事故があったのは、16日。
広島市で、クレーンつきのトラックが、およそ18メートル下の人工池に転落。
作業員2人が巻き込まれ、死亡した。
当時トラックは、作業車を降ろそうと、クレーンでつり下げていて、バランスを崩し、転落したという。
トラックの引き揚げ作業が始まったのは、26日。
事故が起きてから、10日後のことだった。
なぜ、時間がかかったのかというと...。
転落した車両は重量があるため、バーナーで細かく分解してから、上へと引き揚げる必要があった。
工事の発注元だった広島県は、「つり下げていた作業車が、想定よりも重い機種だった」などとしているが、警察は、業者の安全管理に問題があったとして、捜査している。