環境に配慮したサステナブルなボールペン「PENON(ぺノン)」で展開している、刺繍作家hinakaとコラボレーションしたhinatelier(ヒナトリエ)シリーズは、PENON発売直後から話題を呼び、感度の高いユーザーたちに広く支持される人気ラインになりました。今回は、hinakaさんが刺繍作家になるまでの経緯や、作品作りにかける想いについてお話を伺います。


いつもそばに針と糸、母の手作り品に囲まれた生活

自然豊かな静岡県島田市という場所で生まれ、小さな頃から絵を描いたり工作するのが大好きでした。3歳から通い始めた造形教室は、さまざまな素材に触れながら自由にのびのびと創作活動ができる環境で、夢中になって取り組んでいたのを覚えています。裁縫をするようになったのは小学生になってから、学校生活で使うナップサックを作ったり、フェルトでオリジナルのマスコットを作ったりしていたのが始まりです。その後、中学では手芸部に入って3mの大きなクロスステッチに挑戦したり、高校では児童文化部に所属して、子供向けの人形劇で使う人形を手作りしたりしていました。特に意識してはいませんでしたが、今思うと私の周りにはいつも針と糸があって、常に何かをちくちくと縫っていた感じですね。というのも、祖父がミシンのメーカーに勤めていたので、家にはミシンが2台あって、家にある多くの日用品はもちろん、3人の子供たちに似合う洋服も、全て母が手作りしてくれていたんです。裁縫に限ったことではありませんが、こんなものが欲しいなと思ったら、まずは自分で作ってみようという考えが当たり前の家庭環境でした。姉はデザイナー、弟はイラストレーターになって、姉弟みんながクリエイティブな仕事を選んだのは、そんな母から受けた影響も大きいかもしれません。

人生を変えた、ユニバーサルデザインとの出会い

子供の頃は、曽祖母を含む4世代8人家族で暮らしていたので、自然な流れで高齢者のために役立つ仕事がしたいと思い、福祉科のある高校に進学して、日本一の介護福祉士になることを目指して勉強をしていたのですが、その授業の中で出会ったのがユニバーサルデザインの考え方です。国籍・年齢・性別を問わず、全ての人にとって使いやすいデザインの奥深さに魅了されて、当時専門の研究室があった静岡文化芸術大学に進学しました。大学時代は、ユニバーサルデザインの考え方を元に商品開発の実践ができる自助具デザインプロジェクトの代表を務め、福祉寄りの活動に重きを置いていましたが、福祉分野に限らず、もっと幅広い人に役立ち、愛されるものづくりがしたいと思い、大学卒業後は玩具メーカーと菓子・雑貨メーカーで働き、商品企画とデザインに10年以上携わりました。そんな社会人生活の中でも、趣味として刺繍は続けており、漠然とですが、いつか刺繍の仕事に携われたらと思っていました。

東京から故郷の静岡へ、刺繍作家として活動をスタート

東京で日々忙しく働いていましたが、コロナ禍をきっかけに生活スタイルを見直し、思い切って、生まれ育った故郷の静岡県島田市に戻ることを決めました。実家の敷地の一角に小さなアトリエをつくり、刺繍作家としての活動に本腰を入れ始めてすぐにPENONの立ち上げメンバーと出会う機会があり、とんとん拍子にデザイナーとしてコラボレーションの話が決まりました。刺繍作家としてのキャリアを素晴らしいブランドでスタートすることができたのは、本当に幸運だったと思います。そして、すぐそばに家族がいてサポートしてもらえる心強さと、ご近所の方々からの温かい声援が何よりも励みになっていて、改めて地元に戻ってきてよかったなと感じています。これからは地域のみなさんに恩返しができるように、島田市の魅力発信にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

PENONヒナトリエシリーズに込めた想い

私の手掛けているPENONのアニマルシリーズは、愛らしい動物たちと、それを取り巻く自然をモチーフにしており、絵本の1シーンを切り取ったような世界観をフラッグの1コマに表現しています。ペンを手に取った方に、そこから始まる物語を自由に想像してもらいたいという願いを込めて、少しドラマチックで躍動感のあるデザインにしているのが特徴です。次の新しいシリーズ展開として、パンやドーナツといった甘い食べ物をモチーフにした試作にも取り組んでいます。その次は立体刺繍にも挑戦してみたいですね。自分の持つ可能性を広げていけるように、これからも常に新しいチャレンジを続けていきます。


未来のために取り組む、丁寧でサステナブルな暮らし

今までも、環境問題に対して「意識」はしていましたが、PENONと出会ってからは、具体的な行動を伴う「実践」を心がけています。正しい知識を持って周りを見渡すと、普段何気なく使い捨てているものがあったり、過剰なプラスチック包装の商品が目についたり、改善できることがたくさんあることに気づけるので、それらを無理のない範囲でより良い選択に変えていく努力をしています。

もともとミニマリストに近い生活をしていましたが、それは母の手作り品に囲まれて育ったことで「余計なものは買わずに、気に入ったものを長く大切に使う」という美学が、私の中に自然と根付いているからだと感じています。刺繍作品は、同じ図案でも一つ一つ微妙に表情が異なります。だからこそ、自分だけのお気に入りの一本に出会うことができたら、愛着を持ってずっと大切に使ってもらうことができると思うんです。

実は今日着ているワンピースも母の手作りで、一生大切に着続けたいと思うくらいのお気に入りなんですが、そんなふうに大切にされて、次世代にまで長く愛してもらえるような作品を生み出していくことが、私にとって最も意味のあるサステナブルな取り組みと言えるかもしれません。





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