株式会社フェリシモは、25年以上に渡って「幸福(しあわせ)のチョコレート®」をはじめ、世界のレアチョコレートを日本で紹介し続けてきました。2021年10月に、チョコレートパッケージを収集・展示し、またチョコレートの多様性や可能性を発信する「felissimo chocolate museum[フェリシモ チョコレート ミュージアム]」をフェリシモ本社オフィスがある「Stage Felissimo」に開館。世界のチョコレートやカカオに関する歴史や文化、ファッションやアートとのつながりなどを収集・展示しています。

食べるだけじゃない!『五感』で感じる、チョコレートをとりまく背景

―はじめに

人を惹きつけてやまない、チョコレート。食べる人も、作る人も、贈る人も、みんなを笑顔にするやさしさと力があるチョコレートの多様性・可能性を発信しています。チョコレートミュージアム開館後半年を迎え、2022年4月1日から初の展示替えとなる、新しい企画展『6Essences ー チョコレートを表現する6人の知覚 ー』とAMAI ー Valerio Berruti の世界 ー、常設展『Morozoff ー 90年の記憶 ー』を開催しています。ミュージアムでの、全ての企画や展示の構成を支えている、池田香学芸員に、ミュージアムの立ち上げや今回の企画、ミュージアムのこれからについてインタビューしました。

felissimo chocolate museumウェブサイト

チョコレートのパッケージを展示するミュージアム

―まずはチョコレートミュージアムについてと、学芸員というお仕事がわからない人も多いと思いますので、お仕事の内容を教えてください

池田香(以下池田):ミュージアムのネーミングから、チョコレートを展示していると思われがちですが、主にはチョコレートパッケージをコレクションしています。また、世界のチョコレートやカカオに関する歴史や文化、情報を収集・編集し、常設展や企画展として、発信しています。チョコレートそのものや技術的な製造工程ではなく、アートやカルチャーといった様々な角度からも、チョコレートやカカオの概念を広げ、視覚や嗅覚など五感で楽しめるような場所になっています。


―チョコレートミュージアムについて教えてください

池田:学芸員はいうなれば、アーティストが作った作品を料理に見立てたとしたら、“それを選んで美味しそうにお皿に並べ飾る人“です。展覧会をつくることに関する全ての業務に携わっています。現在展示中の、企画展『6Essences – チョコレートを表現する6人の知覚 -』と、『AMAI – Valerio Berruti の世界 –』、常設展『Morozoff – 90年の記憶 –』もすべて企画から、作品や展示物の入れ替えなども行います。集めたり、並べたり、展示する作品などを借りてきたり、交渉したり。何を展示のテーマにするかなどは、企画のプレゼンも行いますね。あとは、意外と力仕事も多いです。



―チョコレートミュージアムの学芸員になった経緯は?

池田:3年前に、ミュージアムのプロジェクトが立ち上がり「チョコレートをテーマにしようかと考えている」と、フェリシモの担当の方から相談を受けたのがはじまりでした。ミュージアムを新設するにあたって、専門性が高いほどおもしろいものになります。話題性もありますので、結果的に集客にも結びつく。できるだけニッチ、かつフェリシモに関連するアイテムで展開した方がいい。フェリシモの活動や、社風自体も知っていましたし、チョコレートって、ほんとにぴったりだ。これならいける!と後押しをしました。

プロジェクトが動き出した際に、決まっていたのはチョコレートというテーマだけ。何を集め、どういう展示をするのか、館内の導線や見せ方はもちろん、このミュージアムの内装や展示室の設計からすべて携わっています。


―企画展『6Essences – チョコレートを表現する6人の知覚 -』について、内容はどうやって決まったのですか

池田:チョコレートの世界もいろんな形や系統がでてきており、また、withコロナの環境もあり、まさに過渡期といえます。日本人にも、世界の最前線で挑戦し続けている巨匠と呼ばれる方たちがおり、この方にとってものづくりにおいて何が根本的に大事なのか? どんな風にチョコレートを捉えて、作っておられるのか、日ごろどのような思考をされているか、私自身も知りたかったんです。作り手側の、道具やルーティンなどといったチョコレートづくりの背景や本質から、現在のチョコレートを取り巻く環境をも知ることができる場になればと思い、企画展『6Essences – チョコレートを表現する6人の知覚 -』の実施が決定しました。

企画展『6Essences – チョコレートを表現する6人の知覚 -』


ーやっぱり、チョコレートは、お好きですか

池田:もちろん!大好きです。もともと食べるのは好きでしたが、きちんと勉強をはじめたのはこのミュージアムに関わってからです。ただ、学芸員という仕事においても、“好き”といった気持ちや興味が、良い展示だったり、企画の発想の力になったりします。


―企画展『6Essences – チョコレートを表現する6人の知覚 -』について大変だったことや、みどころなどを教えてください

池田:それぞれのバランスや情報量の調整ですね。6人のショコラティエの方々もそれぞれ、何を展示するか大変悩まれていました。こちらも企画や意図をしっかりお伝えして、皆さんが納得のいくようなご説明などコミュニケーションを重ねていき、「チョコレートづくりに欠かせないアイテム」などをお預かりしました。それら全てを陳列することはスペース的にも難しい部分もあり、展示の全体の情報量や、空間的な抜け感などのバランスも重視して作り上げました。展示ケースの中も、カカオ豆を散らしたり、ショコラティエの方々のアイデアやご要望を反映する工夫をしたりしているので、個性があふれるものとなっています。


―展示ケースといえば、常設コレクションの棚も圧巻でした

池田:ありがとうございます。実は、開館準備期間に特に悩んだのがパッケージの展示方法なんです。展示をするとライトが当たるので光で退色してしまい、保存の面ではあまり良くないというジレンマがあります。特に万単位のコレクション数になると物量的にも全てをお見せすることは難しいです。その一方でパッケージを集めるにあたって、多くのショコラティエや一般の方にもご協力いただいて収集できたものたちですので、体系的にできる限り展示したいという気持ちもありました。そこでどうにか展示するために考えたのが、“収蔵展示“という見せ方です。

ヨーロッパの美術館でガラス張りの保管庫をそのまま展示室として公開していたことを思い出しました。デザイナーに相談して、棚の寸法から全てオリジナルで設計し、収蔵と展示を一度に行える空間を作り上げました。それでもライトがあたるところもあるので、一定周期で休ませてあげることができるように展示替えしています。


―展示室を出たミュージアムショップも魅力的なスペースでした

池田:最初の展示室「prelude[プレリュード]」で嗅覚でチョコレートを感じるインスタレーションから始まり、味覚以外の4つの感覚をフルに使ってチョコレートを感じる展示をご覧いただきます。展示室を出た後、チケットが必要ないミュージアムショップ「museum holic[ミュージアム ホリック]」では、その余韻を持ち帰って味覚でもチョコレートを楽しんでいただけるコンテンツとして、展覧会に関連したチョコレートの販売もしています。展覧会に関するポストカードブック、図録やミュージアムグッズなどもありますので、楽しみにご覧いただきたいです。いわばミュージアムのエピローグですね。

felissimo chocolate museumは、“しあわせを包むカタチ”でもあるチョコレートパッケージの収集を継続して行っています。展示室とミュージアムショップの間に、チョコレートパッケージを寄贈いただくボックスを設けていますので、チョコレートパッケージをお持ちになって来館いただいて、世界中のチョコレートパッケージをコレクションするミュージアム作りへご参加いただきたいと思います。


―これからの展望や、やってみたいことを教えてください

池田:訪れた人たちから、様々な反応がもらえる場所でいたいですね。チョコレートや展示テーマ、アートや、作家などについて興味を持ってもらえたら嬉しいし、この作品や展示があまり好きじゃないと思うなら、それはそれで構わないんです。見ただけで終わらず、何かを感じていただける場所でありたいです。


当初、チョコレートマニアのような方しか来ていただけないんじゃないかと思っていたのです。でも、そんなこともなく、たくさんの方が足を運んでくださっています。ミュージアムショップでは、展示関連のチョコレートやアイテムなども購入可能なので、チョコレートを買いたいと思って、足を運んでくださっている方もいます。そういった方たちにも、チョコレートのこれまでとは違った面に出会ったり、チョコレートをとりまく文化に触れて、新たな価値を発見したりできる機会をつくり続けていきたいですね。


池田香〈Curator / felissimo chocolate museum〉

同志社大学にて学芸員資格を取得。私設美術館、画廊を経て、1990年より神戸ファッション美術館建設準備室にキュレーターとして参画、阪神淡路大震災を乗り越え、1997年に開館。オート クチュール、ファッション写真の収集・展示および、アニエス・ベー、ランバン、ディオール、エルメス、ルイ・ヴィトンなど、様々なファッションブランドとのコラボレーションによる企画展に携わる。2005年から株式会社資生堂 企業文化部 HOUSE OF SHISEIDO (ハウス オブ シセイドウ) チーフ・キュレーター 兼 広報担当として就業。2011年、アーティストの国内外での活動をサポートするエージェント業務や、様々な企業や地方自治体からのアーティスト・ブッキング、イベントや展覧会の企画・制作・実施等、多岐に渡るアート関連事業を受託する株式会社アルテ・ア・ラルテを創設、現在に至る。


新しい展覧会の概要

会期:2022年4月1日(金)~9月25日(日)

企画展1:『6 Essences – チョコレートを表現する6人の知覚 –』

企画展2:『AMAI – Valerio Berruti の世界 –』は前期より一部展示替えを行い開催

常設展:『Morozoff – 90年の記憶 –』

・プレスリリース

「felissimo chocolate museum」が新企画展『6 Essences - チョコレートを表現する6人の知覚 -』、常設展『Morozoff - 90年の記憶 -』を4月1日より開催


「felissimo chocolate museum」で開催中の新企画展と常設展に関連したチョコレートをミュージアムショップで販売


◆「幸福(しあわせ)のチョコレート®ウェブサイト


〈インタビュアー:フェリシモ 広報部 中島健太郎〉




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