秋田への恩返しを胸にプロテスト合格を目指す秋田県湯沢市出身の女性を取材した。

 ゆったりとしたスイングから放たれる力強い弾道。「今のはきょうイチですね」と笑顔で話すのは、湯沢市出身の沓澤莉子さん(24)。現在、東京を拠点に日本のプロテスト合格を目指していて、この日は大会の合間をぬって久しぶりに帰省した。

 沓澤さん:
「秋田やっぱりいいなぁと思います。食べ物もおいしいし、皆さん温かく迎えてくださるので、帰ってくると落ち着きます」

 中学3年で本格的にゴルフを始めた沓澤さん。2013年には、秋田テレビで放送中のゴルフ番組に母・由美子さんと出演した。

 沓澤さん:
「実家が練習場ということもありゴルフが身近だったのでやろうと決めた。楽しくてプロゴルファーになりたいと思って沖縄に行く決心をした」

 実家はゴルフ練習場で、父・勝さんは国体選手と、ゴルフをするのが当たり前の環境で育ったという沓澤さん。

 プロゴルファーになるという目標のため、中学卒業後に両親とともに3人で沖縄に移住し、全国のエリートが集まるゴルフアカデミーで腕を磨いた。

 2017年には国体に出場し、2022年3月には大会で初優勝を果たしたが、日本の女子ゴルフのプロテストは合格率3パーセントと言われる難関。

 2022年はプロテストに6度目の挑戦と、焦りもあるが、シーズンオフに初めてプロ野球選手とトレーニングを行い考え方が変わったと話す。

 沓澤さん:
「バッティングさせられるんですよ。連続でトスしてもらい、プロ野球選手から『テイクバックのこと考えた?』と言われた。自分のリズムも狂うから、何も考えずに打つことが大事だと学んだ」

 それ以来、3つ並べたボールを連続で打つなど、新しい練習を取り入れ、ショットの精度の向上に加え、意識も変わったという。

 沓澤さん:
「トレーニングへの意欲が変化した。自分がプロになるためだったら何でもできるという気持ち。ことしはいつもと違うと自分としても思う」

 現在、実家のゴルフ練習場を管理している祖父・勝一さんは、沓澤さんの技術だけでなくメンタル面の成長も感じている。

 祖父・勝一さん:
「本人が頑張っている姿をインスタグラムなんかで見ているとこれはやる気だなと感じる。周りに左右されず、結果がどうであれ自分がやりたいことを通してやることが一番大事では」

 今でも祖父とのラウンドを楽しむという沓澤さん。慣れ親しんだゴルフをもっと秋田で普及させたいという思いでプロ合格を目指す。

 沓澤さん:
「年齢層関係なく楽しめるのが一番のゴルフの楽しみだと思っている。もっと県内でのジュニアゴルファーの普及に貢献したい気持ちはある。プロテストに合格して活躍して、私のようになりたいと思ってくれる子が増えればいいなと思う。そうなれるように頑張りたい」

記事 206 秋田テレビ

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