シリアの首都ダマスカスに近い東グータは、反政府勢力の拠点と言われ、シリア軍は今月に入り、ロシア軍の支援を得て激しい航空攻撃を続けてきた。だがそこには、一説には民間人39万3000人が閉じ込められているという。

プーチン大統領の休戦指示を受けたロシアのショイグ国防相は、民間人の避難のため、午前9時から午後2時の間の5時間、攻撃を休止。住民にはチラシやメールなどで避難についての情報を提供するとしてきた。

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だが、27日の撮影とみられる映像には、低空を飛ぶ直線翼の軍用機と見られる映像があった。(参照:上図)直線翼の機体がロシア軍が持ち込んだフロッグフット攻撃機なら、23mm機関砲を持ち、両翼の下に、4トンもの爆弾やロケット弾を吊下できる。
だが、この直線翼機がL-39アルバトロス練習機/軽攻撃機なら、シリア軍機の可能性が出てくる。

この可変翼の軍用機は、エンジンが双発ならば、ロシア軍のSu-24ということになるだろうが、エンジンが単発なら、シリア軍保有のMiG-23戦闘機ということになる。MiG-23ならば、ロシア軍にとっては、冷戦期の古すぎる戦闘機であり、シリア軍にとっては、古参とはいえ、まだまだ現役ということだろう(参照:タイトル画像)。

いずれにせよ、これらの軍用機は、対空砲火を恐れることなく低空を飛んでいる。休戦状態を空から監視しているのかもしれない。または、地上に爆弾やロケット弾を放っているのかもしれない。

グデーテル国連事務総長は「地上の地獄を終わらせるべきだ」との言葉を放ったが、それは国連安保理の決議をもってしても、今のシリアには通用しないことを示している。
シリアのアサド政権が、国連決議どころか、後ろ盾となってきたロシアの意向にすら、あえて沿わないことをするのかどうか。もしそうなら、それは、プーチン露大統領の今後のシリア・中東・地中海政策にも影響するかもしれない。

『という』の言葉は、終わらせるべきであっても、終わらせることが難しい。