17日、アメリカの原子力空母「カール・ヴィンソン(CVN-70)」(タイトル写真)がフィリピンのマニラ湾に入港した。甲板上にはF/A-18E、F/A-18F戦闘攻撃機、EA-18G電子攻撃機などが所狭しと並べられている。(参照:下写真)

イージス駆逐艦「マイケル・マーフィー(DDG-112)」も共に入港したが、早期警戒機はE-2Cホークアイ2000だったので、まだ巡航ミサイル対処能力のNIFC-CA(ニフカ)対応にはなっていないようだ。巡航ミサイルは海面上を低く飛ぶので、イージス艦のレーダーでも捕捉が難しい。気づいたときには、もう手遅れとなりかねない。

NIFC-CAは、巡航ミサイルを、空飛ぶレーダー・サイト、早期警戒機で空中から捕捉し、そのデータをデータリンクでイージス艦にリアルタイムで送り、新型迎撃ミサイルSM-6で迎撃する仕組み。NIFC-CAに対応している早期警戒機は、E-2Dアドバンスド・ホークアイと言い、E-2Cホークアイ2000とは、外観も異なる。

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また、2月14日にはアメリカ海軍のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦「ブレマートン」(参照:下写真)がシンガポールに入港している。

タイではコブラゴールド演習のために、強襲揚陸艦「ボノムリシャール」の遠征打撃群がいて、先述の通り、マニラには「カール・ヴィンソン」の空母打撃群がいる。南シナ海の南北にアメリカ海軍が展開してることになる。

南シナ海といえば、気になるのが中国の動きだ。中国空軍は16日、今月、実戦部隊への配備を発表したばかりのステルス戦闘機「J-20」(参照:下写真)を中心としたプロモーションビデオを公開した。飛行中の「J-20」をほぼ真横から捉えた、あまりお目にかかれない映像なども含まれており、ぱっと見、他国のステルス機と似ているようにも。

「J-20」の他に、フランカー系列の戦闘機や戦闘攻撃機なども映像に含まれており、中には海上を飛行しているカットもあった。南シナ海、東シナ海でのアメリカ軍の動向を意識しているのかもしれない。

米軍は、山口県・岩国基地にF-35Bステルス戦闘機を配備し、嘉手納基地には、F-35Aステルス戦闘機をローテーションで展開中。

今月上旬のシンガポール航空ショーには、F-22Aラプター・ステルス戦闘機も派遣した。米中は、まるで、いわゆる「見えない戦闘機」を見せつけてあっているようだ。