「大型連休はおうちにいてください」

東京都が4月23日大型連休を前にさらなる自粛を要請した。

東京都・小池百合子知事
ゴールデンウイーク、大型連休が近づいてきている。残念ながら今年はゴールデンというわけにはまいりません。おうちにいてください。『ステイホーム週間』とせねばなりません

 
 
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新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、4月25日から5月6日までの12日間を「ステイホーム週間」と銘打ち、外出自粛継続の必要性を強調した東京都の小池知事。

緊急事態宣言後、新たな「密」と指摘されていたスーパーマーケット。

23日も買い物客の列ができていた。この混雑対策について、当初「名前のイニシャルや生まれ月などで来店の時間帯を分ける」という案が検討されていたが...

東京都・小池百合子知事
毎日のお買い物を3日に1回ぐらいに控えていただきたい

「買い物は3日に1回」に街のホンネは?

実際に3日に1回ぐらいの買い物というのは可能なのか?スーパーの買い物客に聞いてみると…

3人暮らし・主婦(40代)
週に5~6回は来ていると思う。まとめ買いはすごく苦手で…(3日に1回は)今のこういう状況だったら、しょうがないのかなと思いますね

1人暮らし・営業職(20代)
今のところ2日に1回くらい来ちゃいますね。食材きれたとか、あれなかったとか、これなかったとか。運動も兼ねて行っている節もあるので、3日に1回と言われたら3日に1回は来ちゃうと思います

客との間隔を空ける混雑時の入場制限など、自主的に感染対策を行ってきたスーパー側は…

スーパーイズミ・五味衛社長
近所の人は冷蔵庫代わりですから、いつでも新しいものが買えた方がいい。その人たちが毎日来ていたら同じことだし…

働く人には宿泊施設をテレワーク場所として提供

迫る12日間の「ステイホーム週間」。協力の要請は企業や働く人にも及んでいる。

東京都・小池百合子知事:
事業者の皆さまには、12日間の連続休暇、さらなる出勤抑制テレワークの推進について呼びかけを行っていく。働く人の住まいの近くでテレワークの場を提供する。そういう宿泊施設とその利用を希望する都内の事業者マッチングします

政府が出勤者7割減を要請する中、民間調査会社によると、緊急事態宣言後もおよそ半数にとどまっているテレワーク。

小池知事は、12日間の連続休暇の要請に加え、働く人には近隣の宿泊施設をテレワークの場として活用する取り組みを始めるとした。

働く人にこのアイディアを聞いてみると…

ーー近くの宿泊施設でテレワークができるようになれば?

男性会社員・保険関係(30代)
あれば有り難い。家でやるよりかは、少なくとも妻も子どもも家にいて、妻も家で仕事をしているのであまり仕事の内容とか、ほかの人に聞かれたりするのはよくないので…

ーー小池知事の12日間の連休要請については?

女性会社員・事務職(20代)
わたしの会社は休めそう。(要請のタイミングについては?)早いほうがうれしいなと思います。仕事の準備とかいろいろやっておくこともあるので…

また東京都は都立公園の駐車場や遊具広場を閉鎖するほか、都内屈指の観光スポット・高尾山のケーブルカーの運休奥多摩周遊道路の駐車場を閉鎖することも発表している。

特売日中止・品だし時間の変更・買い物かご数の制限など

また買い物については「密集」を避けるための具体的な緩和策が発表された。

●来店の日にちや来店時間の分散
・SNSなどで混雑しない時間帯の情報を発信
・特売日やポイントアップ日を中止

●時間の工夫で密集を緩和
・高齢者や妊婦だけが買い物をできる時間を設定
・品だしの時間を変更し開店時の行列ができないように

●お店での人の密集を避け混雑を緩和
・袋詰めのスペースを拡大
・買い物かごの数を制限

また、東京都は、食料品などは十分な供給がされているので、必要以上の買いだめはしないように呼びかけている。

ゴールデンウイークの外出自粛。わたしたちにできること

Live News αではコミュニティーデザイナーとして全国の街づくりに取り組んでいる山崎亮さんに中継で話を聞いた。

内田 嶺衣奈キャスター
山崎さんは東京都の自粛要請をどのようにご覧になりましたか?

Studio-L代表・山崎亮さん
スーパーの時間帯を分けていくという取り組みについては、わたしは兵庫県に住んでいますが、いくつかのスーパーがすでにそれをしています。それによって特段、混乱が起きているというようなことはないので、いい方針だと思います。ただ、系列によっては、まだやっていないところがありますから、知事に要請いただくことで、全体の足並みがそろうというふうに思いました

内田 嶺衣奈キャスター:
これからいよいよ迎えるゴールデンウイークですが、この大型連休の外出の自粛というのはどのような策を取っていけば良いですか?

Studio-L代表・山崎亮さん
ゴールデンウイークになると、どうしても遊びに行きたいという気持ちが出てきてしまいますが、遊びに行くことによって感染拡大してしまうリスクがやはりあると思います。平日お仕事で会社に行かれている方、あるいは在宅で仕事をされている方々、こういうときにあまり感染拡大のリスクがないのであれば、働くということの方が実は旅行に行くよりも感染拡大リスクは低いのではないかと考えます。ちょっと極論かもしれませんが、例えば、ゴールデンウイークを先送りしてみようということを会社の方々と一緒に話し合うのも1つだなと思いました

Studio-L代表・山崎亮さん
休みがなくなるわけじゃないんです。今の時期、ゴールデンウイークを取ってみんなで遊びに行ってしまう気持ちを何とか押しとどめようとするのであれば、「あとでもう1回休暇取ろうよ」というふうな話し合いをするのはどうかなと思いました

内田 嶺衣奈キャスター:
そうした考え方を変えていくことが、今まさに求められていると思います。全国に非常事態宣言が出されている中で迎える大型連休。例年通りのゴールデンウイークとはまったく違うという認識でいなければなりません。感染拡大をここで食い止められるのかどうか。それは、わたしたち1人ひとりの行動にかかっています。今は我慢のときです

(「Live News α」4月23日放送分)