育児の話題をお伝えする3940のコーナーです。今回は、子供たちの自由な発想を大切にする「遊び場」を取材しました。

廿日市市宮内の公園にはこの日…、雨がぱらつく中、子供たちが続々と集まりました。
子どもたちに自由な外遊びを体験してもらおうと、毎月第4日曜日に開催されている「みやうち冒険あそび場」です。あそび場と言っても、遊具はありません。

【みやうち冒険あそび場の会・寺本光児代表】
「遊ばせるものを用意するのではなくて遊びに使える道具とか環境を整えるのが僕たちの役割だと思っていてそこをどのように子供たちが使っていくのかというのは子供たちにゆだねたい」

「みやうち冒険あそび場の会」代表で「こどものあそびの環境づくり」のコーディネーター寺本光児さんです。寺本さんは、放課後児童クラブの支援や自然体験の指導など、20年以上にわたって社会教育の視点から子どもたちに体験活動の場を提供しています。

【みやうち冒険あそび場の会・寺本光児代表】
「プログラムがあってタイムスケジュールがあって何時には何をする、何時には片づけてみたいなことをやっていたんですけど、そのやり方に違和感を感じまして時間たっぷりと子供が自分で時間の使い方を決められるような活動をしたいなと」

寺本さんが6年前にスタートさせた「みやうち冒険あそび場」は、有志がボランティアで運営していて、参加は無料、年齢制限はありません。あそび場で大切にしているのは、「子供同士が『自由な発想』と『自分の責任』でおもいっきり」遊ぶこと。例えば…かなづちやノコギリ、木の端材が用意されていますが、何を作るかは決まっておらず、工作を教えてくれる人もいません。子供たちが自由な発想で思い思いに道具を使います。

一方、こちらでは、子供たちが集まって、置いてあったシャベルで砂を掘り始めました。本来は水を入れるジョウロには砂をつめています。

【子供たち】「ため池をつくっとる」

子供たちは自分たちだけの世界に入り込み、遊び場に何度も来ている子も、初めて参加した子も一緒になって穴を掘ります。しばらくすると…大きな水たまりで子供たちは大はしゃぎです。

【子供】
Q:何ができたの?」
「泥風呂!」
「楽しい。泥遊び」

【参加した母親】
「泥遊びとか大嫌いなんですよ。靴濡れるのも嫌いなんですけどすごい楽しそうで来てよかったです」

汚れてもケガをしても自分の責任。子どもたちの挑戦や失敗のチャンスを奪わないために、少々危なっかしいくらいでは、大人が止めに入ることはありません。

【みやうち冒険あそび場の会・寺本光児さん】
「ケガとかヤケドもここではよくあります。小さいケガとか小さい火傷をたくさん経験することで本当の大きなケガ、危険から身を守るすべというのを少しずつ学んでいくと考えています」

寺本さんが大切にしているのは、こどもたちの「やってみたい気持ち」。この遊び場を月1度の特別な場所ではなく、いつでも「やってみたい」と思ったときに子供たちが来られる場所にしたいといいます。

【みやうち冒険あそび場の代表・寺本光児さん】
「日常の中に入っていくような遊び場にしたいと思っていて例えば放課後の校庭に僕たちの道具を持って行って好きにして自分たちで考えて遊んでみてということをやってみられたらいいかなと夢を持っています」

(情報)
・「みやうち冒険あそび場」は、今年度は毎月第4日曜日に開催。次回は5月22日。
・イベント、プログラム、サービスは一切ない。
・いつ来ていつ帰ってもいい。
・子供たちは3着以上着替えを持ってきている子が多い。
・1回あたり大体40人ほど参加。
・0歳から参加可能
・最初「何をしたらよいのか」と戸惑う子が多いが、少し経つと自分で考えて遊んでいる。泥あそび、火おこし、工作、木のぼり、水あそびなど何をしてもよい

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