山梨県道志村の山中で4月23日に見つかった、頭の骨の一部について、山梨県警は5月12日、3年前に行方不明になった小倉美咲さんの母親との血縁関係があるとして、矛盾がないと発表した。

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子どものものとみられる頭の骨の一部は、4月23日、捜索ボランティアの40代男性が山の斜面で見つけた。小倉美咲さんは近くのキャンプ場で、3年前に行方不明になっていた。頭の骨はそこから約600メートル離れた山中で見つかった。

発見された現場では、骨が隠されたような形跡はなかったという。見つかった頭の骨はその後、DNA鑑定が進められたが、身元の特定につながる、核DNAは検出されなかった。

この時、美咲さんの母・とも子さんはこう心境を語っていた。

美咲さんの母・とも子さん:
正直、美咲のものじゃなかったということは、完璧な結果は出ていないですけども、率直な感想はほっとしたという思いでした

その後、山梨県警は母親との血縁関係が分かる「ミトコンドリアDNA」による鑑定を進めていた。このミトコンドリアDNAは死亡した後でも長期間残るとされている。

そして山梨県警は、鑑定の結果を発表。当時小学1年生の小倉美咲さんの母親との間で、血縁関係があるとして、矛盾がないとの結果を発表した。鑑定結果は美咲さんの両親にはすでに報告したという。

現場付近では骨らしきものや衣類も

美咲さんが行方不明となったキャンプ場周辺では、今も連日捜索活動が続けられている。

現場付近の沢では、頭の骨のほかにも、5月4日には未成年のものとみられる右の肩甲骨が、5月11日は警察犬などが、頭か腕の可能性がある15センチの棒状の骨のようなもの2つを発見した。

衣類についても、美咲さんが身につけていたものと似た運動靴、靴下、長袖のハイネックなどが相次いで見つかっていた。5月12日も発見現場周辺では、警察犬と捜査員50人態勢で捜索が行われたが、天候が悪化したため、午後2時に終了した。

鑑定した「ミトコンドリア」とは?

小倉美咲さんが行方不明となった、キャンプ場で見つかった、子どもの頭の骨の一部とみられる骨。DNA鑑定では結果が出なかったため、鑑定方法を細胞の核ではなく「ミトコンドリア」という部分を取り出しそこに含まれるDNAを調べることにした。

DNAの核は個人を特定する。一方、ミトコンドリアは母親から遺伝されるもので、血縁関係を調べることはできるが、個人を特定することはできない。

そして鑑定の結果、母・とも子さんと母系の血縁関係に矛盾がないとの結果が出た。その矛盾とは何か。フジテレビの平松解説委員によると…。

フジテレビ 平松秀敏解説委員:
ミトコンドリアDNAというのは、母親型の系統から受け継がれるものなんですね。美咲さんの可能性が高いんだけれども、断定はできない

母親と血縁関係のある、他の人物の可能性もゼロではないと指摘している。

警察は今後、これまで近くで見つかっている肩甲骨や衣類などの鑑定で個人の特定を進めるとともに、引き続き、事件と事故の両面で捜査する方針だ。

(「イット!」5月12日放送より)

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