不明女児の母との”血縁関係”判明

山梨県・道志村で見つかった人の骨について、ミトコンドリアDNA鑑定の結果、3年前に行方不明になった小倉美咲さん(当時・小学1年)の母親と血縁関係にある人物であることが分かった。山梨県警が、午後4時から記者会見を行い「矛盾がない」と発表した。

道志村の沢では、先月23日、子供のものとみられる頭の骨の一部が見つかった。県警は、DNA鑑定を進めたが、保存状態が良くなかったため、核DNAは検出できなかった。そこで県警は、死亡した後でも、長期間、残るとされるミトコンドリアDNAによる鑑定に切り替えていた。

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遺留品などの捜索には、10日から警察犬が投入されているという(10日午前 山梨・道志村)

核DNAでは、身元の特定は、ほぼ100%可能だ。一般的には、警察のDNA鑑定と言えば、核DNAのことを指す。一方、ミトコンドリアDNAでは、母系の血縁関係が分かるにとどまる。今回の鑑定結果や、遺留品とみられるものなどを総合すると、骨となっている人物は、美咲さんである可能性が出てきた。

しかし、母親と血縁関係にある”他の人物”である可能性もゼロではないということになる。このため県警は、身元について「断定できない」との見解を示している。

鑑定・捜索に警察の”総力”を

現場の沢付近では、今月4日、未成年のものとみられる肩甲骨が、きのうは、骨とみられるものが2つ見つかった。また、これまでに、美咲さんが身につけていたものと似た運動靴、靴下、長袖のハイネックも、相次いで発見されている。

県警は、肩甲骨から核DNAを検出する作業を急いでいる。運動靴などのDNA鑑定も進めている。前述の通り、ミトコンドリアDNAでは、”100%”の身元特定は望めない。そうである以上、県警には、鑑定作業の強化と、他の遺留品の捜索などに尽力することが求められる。

行方不明となっている小倉美咲さん
行方不明となっている小倉美咲さん

今回の捜索には、今週、警視庁から警察犬も投入されている。捜査・捜索能力に定評のある警視庁刑事部の支援を受けた形だ。異例の捜査協力と言えるだろう。この段階まで来たら、県警だけではなく、警察の総力をあげて、鑑定・捜索に臨むべきではないか。「矛盾なし」の結論では、多くの人が納得しない。

(フジテレビ報道局・解説委員 平松秀敏)

平松秀敏
平松秀敏


1970年熊本県出身。県立済々黌高校、明治大学卒。 95年フジテレビ入社。報道カメラマン、司法・警視庁キャップ、社会部デスクを経て、現在、解説委員。 サザンオールスターズと福岡ソフトバンクホークスをこよなく愛する。娘2人の父

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