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悲惨な事故である。2月5日、佐賀県・神埼市で、陸上自衛隊・目達原駐屯地所属のAH-64Dアパッチ・ロングボウ戦闘ヘリコプター、74502号機が、点検飛行中に民家に墜落・炎上。
乗員の斎藤謙一2佐と高山啓希1曹が亡くなり、民家の11歳の小学生女子が怪我。
AH-64Dは、陸上自衛隊に13機しかない、大型の攻撃ヘリコプターで、陸上自衛隊では、戦闘ヘリコプターと位置付けている。

機首の下に、M230 30mmチェインガンを装備。装弾数は1200発を数える。機体左右のスタブウイングの下には、ヒドラ70mm多連装ロケット・システム、射程8~12kmのヘルファイア対戦車ミサイル、スティンガー対空ミサイルを装備可能。
上陸する敵戦車や装甲車を叩く。また、イギリスでは、チェインガンを使って、アパッチは、小型の敵艦船や不審船に睨みを利かせているという。(参照:上記画像)

墜落現場の傍には、この機体から引きちぎられたようにして、スタブウイング、それに後部席の窓の残骸が落ちていた。(参照:上記画像)
墜落原因を特定するには至っていないが、FNNが、5日入手した墜落間際の映像を見ると、機首が急に下がり、機体全体が回転しながら、墜落する様子がわかる。
パイロットが地上の被害を少しでも避けようと意図して機首を避け、空き地を探そうとした、でも、間に合わなかったのか。
それとも、パイロットには、手の打ちようのない状態で、機首が下がり、墜落に至ったのか。

映像を詳細にみると機首が下がる機体の前後に、「何か」がふたつ、空中にあり、機体の墜落と前後して、落ちていく様子がわかる。機体後ろの「何か」は、機体よりゆっくりと落下している(参照:下記画像 提供 佐賀城北自動車学校)。

6日、小野寺防衛大臣は、AH-64D(74502)が、点検飛行の前に、メインローター・ヘッドを交換していたことを明らかにした。メインローター・ヘッドは、メインローター羽根を回転軸につなぐ部品である。アパッチのメインローターの羽根は4枚だが、4枚とも同じメインローター・ヘッドにつながっている。(参照:下記:画像)

このメインローラー・ヘッドの交換と墜落との関係は不明だが、飛行中に、メインローター・ヘッドに異常があれば、メインローターの翼が、外れてしまうこともあるのだろうか。
考えにくいことだが、「何か」とは、外れたメインローターの翼であって、だからこそ、機体よりゆっくりと落ちてきたのだろうか。

いずれにせよ、二人の乗員の犠牲を無駄にしないためにも、原因究明と対策の徹底が防衛省・自衛隊、関係者に求められるだろう。