東京都は、きょう午後、新型コロナウイルスに関する専門家会議を開き、オミクロン株の新たな「組換え体」が6件確認されたことを明らかにした。これは従来のオミクロン株(「BA.1」)と、派生型の「BA.2」が混じり合った「組換え体」で、系統の分類はハッキリしていないものの、「XE」系統とは異なるという。都内で「組換え体」が確認されたのは初めて。

東京都によると、3月中旬から4月上旬に、感染者から採取した6つの検体について、遺伝子検査を行ったところ、新たな「組換え体」と判明したという。いずれの感染者も軽症で、海外渡航歴がないため、市中感染とみられている。

感染力の強さや、どれぐらい重症化するかなどは分かっていない。東京iCDC専門家ボードの賀来座長は、第6波の主流となったオミクロン株「BA.2」に触れた上で、「BA.2のように感染が拡大するかどうか分からない」と述べた。

オミクロン株の新たな「組換え体」については、仙台市で確認され、先月28日に発表されている。

専門家会議の後、記者会見に臨む小池知事(12日午後 都庁)
専門家会議の後、記者会見に臨む小池知事(12日午後 都庁)
この記事の画像(3枚)
東京iCDC専門家ボードの賀来座長は、記者会見で、新たな「組換え体」について言及した。
東京iCDC専門家ボードの賀来座長は、記者会見で、新たな「組換え体」について言及した。
社会部
社会部

今、起きている事件、事故から社会問題まで、幅広い分野に渡って、正確かつ分かりやすく、時に深く掘り下げ、読者に伝えることをモットーとしております。
事件、事故、裁判から、医療、年金、運輸・交通・国土、教育、科学、宇宙、災害・防災など、幅広い分野をフォロー。天皇陛下など皇室の動向、都政から首都圏自治体の行政も担当。社会問題、調査報道については、分野の垣根を越えて取材に取り組んでいます。