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昨年12月1日に編成された臨時F-35A飛行隊の隊マークは、F-35AライトニングII戦闘機のライトニング=稲光から、雷神を象ったものとされるが、まだ、F-35Aに隊マークをつけるかどうかさえ決まっていない。

それどころか、F-35Aにどんな任務を付与するかも必ずしも、明確ではない。スマートフォンが、バージョンアップした基本システムに新しいアプリを載せるように、F-35も基本システムをバージョンアップして、新たなミサイルや爆弾、能力向上したセンサー等を使えるようになるからだ。

つまり、F-35Aは、育つ/育てる戦闘機であり、その成長を見守る必要がある。

F-35のセンサーは、かつて、1300㎞先のロケットの飛翔を捕捉した。これは、北朝鮮から日本の距離でもあり、北朝鮮から発射された弾道ミサイルの飛翔を捕捉する能力を秘めた戦闘機ということになる。

そんな能力が、日本の防衛に必要なら育てるよう米国をはじめ、英、伊等、共同開発国に育てるよう求める。そうでなければ、どんな能力をもって育つのか見極める必要があるのだろう。2月7日午前、青森県・三沢基地では、小雪がちらつく中、米空軍のF-16CM/DM戦闘機(参照:上写真)が、翼端にAIM-120アムラーム、翼の下にAIM-9X空対空ミサイルを取り付け、機首の下には、精密誘導爆弾の照準装置であるスナイパーター・ゲッティングポッド、対空レーダー・システム破壊用ミサイルのターゲッティング装置、HTS等、多彩な装置を付けて訓練を行っていた。

そうした中、航空自衛隊・臨時F-35A飛行隊所属の現在、たった1機のF-35AライトニングIIステルス戦闘機(参照:タイトル写真)が、T-4練習機と前後して離陸した。

アメリカ海兵隊が、山口県・岩国基地に配備した、短距離離陸垂直着陸可能なF-35Bステルス戦闘機。

そして、佐世保に配備されている強襲揚陸艦WASPは、現在、アメリカ太平洋艦隊でF-35B戦闘機の離発艦、運用ができる唯一の軍艦。

他の軍艦とともにESG=遠征打撃群という艦隊をを構成して、活動することになるが、アメリカ太平洋艦隊は、これからのWASPの艦隊を支援するために、2月6日、サンディエゴからイージス駆逐艦デューイとステレットを出港させたと発表した。

F-35Bが運用できるということと、この2隻のイージス駆逐艦の合流で、アメリカ太平洋艦隊は、WASP遠征打撃群を「UP-Gunned 遠征打撃群」という新しいコンセプトの艦隊にするというのだ。「UP-Gunned 遠征打撃群」の詳細は不明だが、昨年から豪海軍などと検討してきた概念で、陸、海、空の先端兵器を揃え、作戦が出来る艦隊ということだろうか。

F-35Bの能力を活かすため、F-35そのもののみならず、周辺のシステム(≒艦隊)まで変えるのが、同盟国、米国のやり方なら、その変化は日本の安全保障という観点からも注視すべきことだろう。