警視庁保安課などは、日本最大級とされるハプニングバーを摘発し、経営者らを現行犯逮捕した。容疑は、公然わいせつ幇助。場所を提供した上で、客同士が、お互いのわいせつ行為・性行為を見せ合うことができるよう”手助け”した疑いだ。

ビル1棟まるごとハプニングバー

5月8日・日曜日の早朝、東京・渋谷区道玄坂のホテル街。あるビルの入口から姿を現した広瀬理基容疑者(40)は、薄ら笑いを浮かべながらカメラの前を通り過ぎ、そのまま警察車両に乗せられて行った。

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連行される広瀬理基容疑者(40)(8日午前4時半ごろ 東京・渋谷区)

保安課の捜査員らは、土曜日の深夜から、ハプニングバー「SleepingBeauty ~眠れる森の美女~」の摘発に着手。経営者の広瀬容疑者や従業員ら合わせて10人を現行犯逮捕した。容疑者らは、地上3階、地下1階のビル一棟を、まるごとハプニングバーとして利用していたという。

2階にはプレイルームがあり、当時、中では、男女がわいせつな行為に及んでいた。その様子を、別の客が、マジックミラーの小窓から見ていたそうだ。公然わいせつの「公然」とは、不特定または大勢の人が、見たり、知ったりすることができる状態という意味だ。

摘発時に”イベント” 80人の男女が

当日、店では、あるイベントが企画されていた。ビルの中には集まった80人の客。まさに、公然と、大勢の人たちの前で、”行為”が繰り広げられていたことになる。この日、来店客の男女比は、男6割、女4割だったという。

ビル1棟が全てハプニングバーとして使われていたという

この店は、昔から、ハプニングバーとして存在していたが、2020年10月以降、経営者となったのが広瀬容疑者だった。会員制で、入会金は、男7000円、女2000円。入店料は、時間帯によって違った。午後3時~午後7時は、男8000円、女は無料で、カップルだと3000円。

午後7時~翌朝が、男1万7000円、女は無料で、カップルだと8000円だったという。店は年中無休で、これまでに5億4000万円以上を売り上げていたとされる。深夜に酒類を提供する飲食店として届け出ていた広瀬容疑者。警察の摘発対策は、かなり徹底されたものだった。

「客同士が勝手にやっていること」「いつか捕まると・・・」

ホームページやツイッターを通じて客を集めていたが、入会する際には、顔写真付きの身分証明書に加えて、健康保険証まで提示させていたという。しかも学生証や社員証の類いはNGで、あくまでも、公的な機関が発行する身分証だけを有効にしていたとのこと。

その他にも、ビルの外周や店内にも複数の監視カメラを設置。入口は2重扉にする念の入れようだった。しかし、ある情報提供がキッカケで、今回の摘発劇につながったという。

店から押収されたパソコンなど(9日 渋谷署)

ホームページ上で「日本最大級」のハプニングバーを自称していた広瀬容疑者。調べに対しては「この逮捕については到底納得することはできませんし、事実を認めることはできません」と供述。

他の従業員も「お客さん同士が勝手にやっていることで、お店側が罪になるとは思っていませんでした」などと容疑を否認している。しかし逮捕された10人のうち6人は「いつかは捕まってしまうかもしれないと思っていました」「性行為を人前ですることは、当然、法律違反だと思います」などと容疑を認めているという。

調べに対して広瀬容疑者は「逮捕について到底納得できない」と供述している
社会部
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